【年数別】新NISAで「月5万円・年利3%」の積立投資をシミュレーション

次に、積立年数別に老後2000万円を新NISAで用意する方法をシミュレーションします。月5万円の積立投資を年利3%で運用した場合の、資産評価額は以下のとおりです。

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」をもとに筆者作成

月5万円を年利3%で積立運用した場合の資産評価額

積立期間   資産評価額

  • 5年     323万円
  • 10年    699万円
  • 15年    1135万円
  • 20年    1642万円
  • 25年    2230万円
  • 30年    2914万円

25年間積立投資を続ければ、老後2000万円の用意ができます。そのため、65歳到達時点で2000万円を用意したければ、40歳から月5万円の積立投資を始めることが必要です。

また、30年間運用できれば2914万円もの資産を用意できます。2914万円あれば、老後を安心して暮らせる人も多いのではないでしょうか。

一方で、投資期間が5年間の場合は323万円となります。積立投資は基本的に運用期間が長いほど、複利効果により資産が増えやすい傾向にあります。検討されている方は早めに積立投資をはじめてみるといいでしょう。

必要な老後資金は人によって異なる

老後2000万円を新NISAの積立投資で用意する方法をシミュレーションしました。ただし、老後に必要となる資金は人によって異なります。

年金受給額も生活費も、個人差が大きいもの。たとえば、月の生活費が20万円で、もらえる年金が月10万円の世帯では、老後対策の必要性が高くなるでしょう。

そのため、まずは老後に向けて自分がいくらのお金が必要となるかをシミュレーションしてみてください。用意する目標資産額を決めたうえで、新NISAによる資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。

参考資料

苛原 寛