40歳代・50歳代になると、老後の生活を意識する人も多いかもしれません。

株式会社ニップンは「家庭用製品価格改定のお知らせ 」で2023年10月2日(月)納品分より 乾麺や家庭用パスタなど約4~16%の値上げを2023年7月6日に公表しました。今年に入っても値上げが続き、今の生活だけでなく、老後へ不安を感じるかたも多いでしょう。

40~50歳代から老後に向けた年金や今年のような物価高も想定し、貯蓄や資産形成を始めておきたいものです。

では、実際に老後を迎えている60歳・70歳代はいくらの貯蓄があるのでしょうか。

本記事では、60〜70歳代のおひとりさまの平均貯蓄額と中央値を解説します。老後の平均年金受給額と平均生活費も紹介するので、参考にしてみてください。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

60~70歳代「おひとりさまの貯蓄額」平均と中央値はいくらか

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると、60〜70歳代単身世帯における貯蓄額の平均と中央値は以下のとおりです。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」をもとに筆者作成

60~70歳代「おひとりさまの貯蓄額」平均と中央値

  • 60歳代:中央値300万円・平均値1388万円
  • 70歳代:中央値485万円・平均値1433万円

60歳代・70歳代いずれにおいても、中央値と平均値の差が大きくなっています。60歳代でみると、中央値と平均値の差は1000万円以上です。一部のお金持ち世帯が平均値を引き上げていることがわかります。

また、60歳代・70歳代の中央値はいずれも500万円以下です。60〜70歳代のおひとりさま世帯の半分以上は、貯蓄が500万円もないことがわかります。