おひとりさま女性が肩身の狭い思いをするようなシーンは、今やほとんどないといえるでしょう。

むしろ、経済的に自立しているおひとりさまや、マイペースな暮らしを楽しむおひとりさまは憧れの対象にもなりえます。

とはいえ、おひとりさま女性の中には非正規雇用で働く女性も多く、正社員として働いているからおひとりさまというわけでもないようです。

6月21日に最終回を迎えた「ソロ活女子のススメ3」(テレビ東京・BSテレ東)には40歳代の五月女恵(江口のりこ)がソロ活を楽しむ姿が描かれていますが、彼女もまた契約社員である点にどこかリアリティを感じられるのは筆者だけではないでしょう。

女性の社会進出などが盛んに唱えられている昨今ですが、既婚女性だけではなく、未婚女性の中にも非正規雇用で働いている方は珍しくありません。

むしろ、「マイペース」を好む傾向にあるおひとりさま女性だからこそ、正社員ではない働き方を選択する傾向にあるという見方もできるはずです。

本記事ではミドル層以上のおひとりさま女性の非正規雇用の割合を確認した上で、おひとりさま女性が非正規雇用を選ぶ理由について見ていきます。

あわせて、本記事の最後には3つの資産形成術を紹介します。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

40歳~60歳以上のおひとりさま女性の非正規雇用の割合

わくわくシニアシングルズ「-2022年 中高年齢シングル女性の生活実態調査報告-」では2390人(40歳(61.2%)、50歳(24.5%)、60歳以上(14.4%))のシングル女性を対象にした生活実態の調査結果が明らかにされています。

同調査によると、調査対象となった就労者の就業形態は以下のとおりです。

図表11/3

図表1

出所:わくわくシニアシングルズ「-2022年 中高年齢シングル女性の生活実態調査報告-」

 

図表1を見ると、正規職員は44.8%であるのに対し、非正規職員、および自営業・フリーランスは52.8%という結果でした。

あわせて、年代別の就業形態について見てみましょう。

図表22/3

図表2

出所:わくわくシニアシングルズ「-2022年 中高年齢シングル女性の生活実態調査報告-」

40歳代は働き盛りであり、キャリア形成において重要な年代でありますが、図表2によるとこの年代においても正規職員は半数程度(51.1%)にとどまっており、非正規職員は36.3%、自営業者・フリーランスは11.6%という結果です。

また、おひとりさまであれば女性でも50歳代でもある程度の給与を得て、老後資金を貯めていきたいところですが、現実は正規職員の割合は42.7%と半分以下です。

40歳代・50歳代のおひとりさま女性の半数程度が非正規雇用で働きながら生計を立てているとうかがえます。

おひとりさま女性が非正規雇用を選ぶ理由とは

おひとりさま女性が非正規雇用を選ぶのはどのような理由からなのでしょうか。

日本労働組合総連合会「非正規雇用で働く女性に関する調査2022」では非正規雇用で働く女性が「今の就業形態を選んだ理由」について明らかにされています。

図表33/3

図表3

出所:日本労働組合総連合会「非正規雇用で働く女性に関する調査2022」

図表3によると、配偶者のいない女性が非正規雇用を選択した理由としてもっとも多い項目が「ある程度労働時間・労働日を選べるから」でした。

次いで、「通勤時間が短いから」「正社員の働き方は過酷だから」などが多くの回答を集めました。

おひとりさま女性の中には自分の生活ペースを大切にしたい方、趣味などに時間を費やしたい方、他者と深い関係を構築するのが好きではない方なども少なくないため、正社員で働くことを望んでいない方もいます。

物欲があまりない方の中には、限られた収入の中で物足りなさを感じず暮らしている方は多いでしょう。また、仕事のストレスを最小限に抑え、人生を謳歌している方も多いです。

とはいえ、おひとりさま女性の問題を考えるにあたって見落としてはならないのは「正社員 ・正規職員として働けるところがなかったから」と回答した女性たちの存在です。

この回答をした非正規雇用の女性のうち配偶者がいる女性よりもいない女性の方が多く、問題の深刻さをうかがえます。

自身の思いに反して非正規雇用で働く女性の中には収入に不満を抱えている方や、将来を悲観視している方も少なくありません。

こうした方たちにとっては本人の思い描く人生を実現できるよう、社会全体で問題解決の糸口を探っていく必要があるでしょう。

おひとりさま向けの資産形成術3つ

現代社会は未婚女性が社会において暮らしやすい社会であるとはいえども、充足した暮らしを営むにはある程度の経済的余裕があることが前提となる部分もあります。

ここでは、おひとりさま女性におすすめの資産形成術を3つ紹介していきます。

おひとりさま向け資産形成術1.定期預金

定期預金は銀行に預け入れた金額を自分が定めた期間保有するもので、途中で解約する場合には金融機関や商品によって手続きが必要になる等するため、普通預金よりも引き出しにくい預金サービスです。

普通預金よりも少々金利が高く設定されている他、貯蓄を途中で崩しにくくなるため、目標額を貯めやすいです。

また、定期預金には元本割れなどのリスクもないため安心してお金を貯められます。

おひとりさま向け資産形成術2.つみたてNISA

つみたてNISAは金融機関によっては毎月100円から行える資産運用で、運用なのでリスクはありますが、普通預金や定期預金よりも高い利回りを期待できます。

一定の基準を満たす投資信託から商品を選べるため、初心者の方でもはじめやすいでしょう。

また、売却は自由に行えるため、運用資金の使い道は自分で決められます。

ただし、投資なので元本が保証されたり、高い利益を得られたりすることが保証されるものではないので、きちんと調べましょう。

また、2024年からは新NISAのつみたて投資枠になる予定です。

おひとりさま向け資産形成術3.副業で収入を増やす

おひとりさま女性の中には非正規雇用の方も多いことなどからも、資産形成にまわす余剰資金がないという方も少なくないと見受けられるでしょう。

資産形成をする余裕がない方や預金が全くない方は、副業を無理のない範囲で行うのも一つです。

近年はクラウドソーシングサービスやオンラインの普及によって、自宅に居ながらできる副業の種類が豊富にある他、好きなことや得意なことで稼ぎやすくなりました。

ハンドメイドやイラストレーター、Webライターなどは人によっては楽しみながらできる副業です。

また、スキルや経験がある方であれば、オンライン秘書やWebデザイナーなどもおすすめです。

まとめにかえて

未婚女性の中には「自分の生活を大切にしたい」「他人が同じ空間にずっといるのが嫌」といった理由から結婚しないという選択をされている方も少なくないと見受けられるでしょう。

このような思いのある方たちの中には仕事においても自由度の高さや柔軟性の高さを重視する傾向にあるため、「非正規雇用」という働き方を選択される方もいます。

とはいえ、現在の生活は充実していても、老後資金など「お金」についてどこかで不安に思われている方も多いでしょう。

非正規雇用での就業は自分の時間を多くもてる傾向にもあるため、この雇用形態を強みにして副業をしたり、資格を取得したりと将来のために努力してみることも大切です。

また、定期預金やつみたてNISAなどを賢く活用し、資産形成を少しずつしてみることも検討してみてください。

参考資料

西田 梨紗