株式市場の振り返り-日経平均株価は8連騰、一時は21,000円まであと6円に迫る
2017年10月12日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 20,954円(+73円、+0.4%) 8日続伸
- TOPIX 1,700.1(+3.3、+0.2%) 4日続伸
- 東証マザーズ総合指数 1,105.5(+9.9、+0.9%) 反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,130、値下がり銘柄数:804、変わらず:96
- 値上がり業種数:19、値下がり業種数:14
- 年初来高値更新銘柄数:167、年初来安値更新銘柄数:2
東証1部の出来高は15億3,627万株、売買代金は2兆5,847億円(概算)となりました。出来高は前日並みでしたが、売買代金は増加しました。商いは高い水準ではありませんが、NY市場の続伸等を受けて、大型株を中心に買い意欲が高まったようです。売買代金も再び2兆5,000億円を上回りました。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。後場開始直後には一時+113円高となり(年初来高値を更新)、21,000円まであと6円に迫る場面が見られました。その後は上値が重くなりましたが、8日続伸で引けています。なお、アベノミクス始動後のザラバ高値(2015年6月の20,952円)を上回り、名実ともに20年10カ月ぶりの高値更新と言えます。
なお、TOPIXも同じような値動きで年初来高値を更新しました。また、終値で1,700ポイント超えは2007年7月31日以来となっています(ザラバでは2015年8月に記録)。
東証マザーズ総合指数は反発、売買代金は3日ぶり1,000億円割れ
東証マザーズの出来高は5,402万株、売買代金は859億円となりました。出来高は前日より増加しましたが、売買代金は大幅減少でした。特段目新しいニュースがない中で個人投資家が模様眺めに転じたと見られます。売買代金は3日ぶりに1,000億円を下回りました。
ただ、総合指数は反発となり、終値でも1,100ポイント台を回復して引けています。今後は、再び個人投資家の資金流入が見られるかが焦点となるでしょう。
ソフトバンクGが急騰して高値更新、決算発表後の小売株は下落が相次ぐ
個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が急騰して年初来高値を更新し、ファナック(6954)、東京エレクトロン(8035)、京セラ(6971)なども高値更新となりました。
また、コマツ(6301)と日立建機(6305)の建機株も揃って高値を付けています。その他では、ニコン(7731)、キヤノン(7751)、オリンパス(7733)など精密機器株も大幅上昇となりました。
一方、前日に決算発表を行ったローソン(2651)、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)、エービーシー・マート(2670)が軒並み大幅安となり、コジマ(7513)は▲5%超安となる急落となりました。
また、ソニー(6758)やパナソニック(6752)など主力ハイテク株の一角も値を下げて引けています。
新興市場では、Gunosy(6047)が大幅高となり、マネーフォワード(3994)も続伸となりました。一方、メタップス(6172)が大幅反落し、ウォンテッドリー(3991)も値を下げて引けています。
青山 諭志