株式市場の振り返り-日経平均株価は怒涛の6連騰、TOPIXも高値引け

2017年10月10日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,823円(+132円、+0.6%) 6日続伸
  • TOPIX 1,695.1(+7.9、+0.5%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,099.0(+17.5、+1.6%) 続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,421、値下がり銘柄数:523、変わらず:86
  • 値上がり業種数:24、値下がり業種数:9
  • 年初来高値更新銘柄数:167、年初来安値更新銘柄数:4

東証1部の出来高は14億8,520万株、売買代金は2兆5,442億円(概算)となりました。出来高は先週末に比べてほぼ横這いでしたが、売買代金は増加しました。特段のニュースはなかったものの、雇用統計発表を受けた米国市場が崩れなかったこと等を受けて、模様眺めムードが緩んだようです。売買代金も9月29日以来の2兆5,000億円超となりました。

そのような中、日経平均株価は寄り付き直後こそ一時▲27円安の反落となりましたが、その後は上値を切り上げて行く形で上昇しました。終値もほぼ高値引けに近い状況となり、年初来高値を更新しています。なお、今年初の6日続伸となりましたが、これは昨年12月6日~16日に掛けての9日続伸以来となります。

なお、TOPIXは同じような値動きの結果、終値で高値引けとなりました。もちろん、年初来高値更新となっています。

東証マザーズ総合指数は大幅続伸、売買代金も4日ぶりに1,000億円を上回る

東証マザーズの出来高は4,521万株、売買代金は1,164億円となりました。出来高は先週末より微増でしたが、値嵩株の取引が増えたため売買代金は大幅増加となりました。売買代金は4日ぶりに1,000億円を上回っています。

また、総合指数も大幅反発となり、1,100ポイント回復にあと一歩と迫りました。今後は、再び個人投資家の資金流入が見られるかが焦点となるでしょう。

トヨタ自動車が3日続伸で7,000円回復、データ改竄問題の神戸製鋼はストップ安

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が久しぶりの急騰となり、大幅高となった京セラ(6971)は年初来高値を更新しました。

また、トヨタ自動車(7203)が3日続伸となり、1月5日以来の7,000円台を回復しています。さらに、三菱自動車(7211)やブリヂストン(5108)が年初来高値を更新するなど、自動車関連株の一角に買いが集まったようです。

その他では、ファナック(6954)や任天堂(7974)も取引時間中に高値更新となりましたが、その後は売りに押されて終値では下落して引けました。

一方、アルミ・銅製品のデータ改竄が明らかになった神戸製鋼所(5406)が暴落し、終値は▲22%安のストップ安となりました。また、この神戸製鋼スキャンダルに関連付けられたかどうか不明ですが、三菱商事(8058)を始めとする商社株が軒並み大幅安となり、丸紅(8002)は急落して引けています。

新興市場では、マネーフォワード(3994)が急落して上場来安値を更新し、同じく上場間もないウォンテッドリー(3991)も一時安値更新となりました。一方、そーせいグループ(4565)が久々に急騰し、メタップス(6172)が値を飛ばしたのが目を引いています。

青山 諭志