2. 60歳代の貯蓄事情「金融商品の基準、収益性より安全性」
「お金を貯める」といってもその方法はさまざまです。わずかな利息しかつかないものの安全性を重視して「銀行預金」にするか、ある程度の元本割れリスクを背負って収益性を期待した運用商品を選択するか。
いまの60歳代の方たちは、どういう基準をもって金融商品を選んでいるのでしょうか。先ほどと同じ資料で、60代の金融商品の選択基準を見ていきます。
収益性:24.5%
- 利回りが良いから:14.2%
- 将来の値上がりが期待できるから:10.3%
安全性32.5%
- 元本が保証されているから:25.8%
- 取扱金融機関が信用できて安心だから:6.7%
流動性23.0%
- 現金に換えやすいから:10.1%
- 少額でも預け入れや引き出しが自由にできるから:12.9%
その他16.6%
安全性が3割で最多となり、収益性をわずかに上回りました。参考までに、年代が高くなればなるほど、「収益性」の回答率の割合は減少傾向です。なるべくリスクを抑えて運用したい意図が表れているのかもしれませんね。日本人の貯蓄好きがここにもあらわれています。