株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、約2年2カ月ぶりの高値

2017年10月3日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,614円(+213円、+1.1%) 続伸
  • TOPIX 1,684.4(+10.8、+0.7%) 反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,102.0(▲3.9、▲0.4%) 5日ぶり反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,172、値下がり銘柄数:759、変わらず:99
  • 値上がり業種数:32、値下がり業種数:1
  • 年初来高値更新銘柄数:180、年初来安値更新銘柄数:2

東証1部の出来高は14億5,094万株、売買代金は2兆2,821億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。NY市場が約2週間ぶりの最高値更新となったことを受け、若干ですがリスクオンモードが優勢となりました。

ただ、売買代金は2兆円を維持したものの、商い自体は低水準のままだったと言えましょう。

そのような中、日経平均株価は寄り付きからプラス圏で推移し、前場の半ば過ぎからは上げ幅を拡大し始めました。後場も上値を試す展開が続き、大引け直前には一時+227円高(年初来高値を更新)となる場面がありました。

最後はやや売りに押されたものの、終値では2015年8月17日以来となる約2年2カ月ぶりの20,600円台を回復して引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きで推移し、取引時間中に年初来高値を更新しましたが、上昇率は日経平均株価を大きく下回りました。

東証マザーズ総合指数は5日ぶり反落、売買代金は4日連続で1,000億円を上回る

東証マザーズの出来高は6,545万株、売買代金は1,034億円となり、いずれも前日より減少しました。特段目立った材料がなかったためと見られますが、それでも売買代金は1,000億円超となるなど、個人投資家の資金引き上げのような事態は起きていないようです。

ただ、総合指数は5日ぶりの反落となりました。直近4日間で大幅上昇した銘柄も多かったことから、利益確定売りが出たようです。ただ、1,100ポイントは維持しました。今後は、この個人投資家の資金流入が続くのかどうかが注目されましょう。

ファナックが連日の大幅高で年初来高値更新、タイヤメーカー各社も堅調

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が大幅高となり、連日の大幅上昇となったファナック(6954)は年初来高値を更新しました。

また、アドバンテスト(6857)が+7%超高の急騰となって高値更新となったほか、ブリヂストン(5108)、横浜ゴム(5101)、東洋ゴム工業(5105)などタイヤメーカーが軒並み高値を付けています。

その他では、米国の投資ファンドによるTOB実施が発表されたアサツーディ・ケイ(9747)が+20%高となったことが注目を集めました。

一方、東京エレクトロン(8035)、花王(4452)、資生堂(4911)が逆行安となり、パナソニック(6752)も冴えない値動きでした。また、しまむら(8227)が大きく値を下げて年初来安値を更新するなど、小売株の一角に売りが集まったようです。

新興市場では、先週末に新規上場したマネーフォワード(3994)が取引時間中に高値更新となった後、売りに押されて大幅安で引けました。また、前日にストップ高となったサイバーステップ(3810)も大幅反落となり、手間いらず(2477)も反落しています。

一方、ユーザベース(3966)が大幅上昇し、サンバイオ(4592)は年初来高値を更新しました。

青山 諭志