おひとりさま女性の悩み1位は「給料が低い」
おひとりさま女性には、趣味やスキルアップなど自分のために時間が使えることや、自分にお金を使えることといったメリットがあると考えられますが、その反面さまざまな悩みもあるでしょう。
もちろん、悩みの内容は人それぞれですが、お金の悩みが大きいと考える方が多いようです。
HERSTORYが運営する女性トレンド総研の行った「シングル女性ミドル世代の本音調査 によると、独身であることに不安を感じるという女性は75.9%にも上り、仕事やキャリアにおける悩みNo.1は「給料が低いこと」という結果が出ています(2023年5月23日公表)。
おひとりさま女性は、自分の収入だけで生活していく必要があり、将来に備えての貯蓄も考えなくてはなりません。また、一般的に男性よりも給料が少ない傾向にあるため、経済的な不安は大きいようです。
男女の年収差は最大約164万円
では、女性と男性とでは年収にどのくらいの差があるのでしょうか。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」 をもとに、男性と女性の平均給料を比較してみましょう。
35歳〜39歳の給料を比較すると、女性は男性よりも月平均6万7600円少ないことがわかります。これを年収に換算すると、約81万円の差が生じていることになります。
その後、年齢が上がるにつれて男女間の差は徐々に大きくなり、55歳〜59歳の給与を比較すると男性よりも13万6500円少なく、年収に換算すると約164万円もの差になります。
この差を埋めるためには、日ごろから節約を心がけるほか、給料自体を上げられるようにスキルアップしたり、NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)などで資産運用したりするなどの対策が必要になるでしょう。
まとめにかえて
35歳以上のおひとりさま女性にとって、仕事上の最も大きな悩みは給料が少ないことというデータがあります。今後もおひとりさまを続けていくと考えると、給料が少ないことは大きな不安要素となるでしょう。
実際に同年代の男性との給料の差もあり、年齢が高くなる程その差は大きくなっていきます。
自分の生活費や将来のお金を用意するためには、節約や預金をするほかNISAやiDeCoで資産運用することも選択肢のひとつとなるでしょう。
おひとりさまライフを楽しむために、経済的な不安はできるだけなくしておきたいですね。
参考資料
- 内閣府「令和4年版 少子化社会対策白書」
- PRTIMES「2025年には6人に1人が「おひとりさま」に。女性トレンド総研がシングル女性ミドル世代の本音調査を公開」
- 厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
木内 菜穂子