シロウト業者に要注意!
不動産は購入条件と融資条件で収支・損益の8割がたが決まってきます。入口で勝負が決まると言っても過言ではありません。しかし、今の不動産投資ブームはまだ10年足らずです。ほとんどの投資家さんがまだ投資初期の段階なのです。
10年以上、収益物件を扱っているという不動産業者も稀です。不動産業者の営業マンでも、場合によっては転職してきて数年程度の初心者に近い人間もいます。
不動産投資を始めたばかりでよくわからないからといって、業者の言うことばかりを鵜呑みにしてはいけません。どれだけ人柄がよく、誠実で親しくなったとしても、言っていることが正しいとは限らないのです。
必ずしも”業歴が浅いからダメ”ということはありませんが、不動産業者=プロと決めつけず、情報を取捨選別するようにしてください。
業者開拓を始める前に必要な心構えは?
不動産投資をすれば、継続的に不労収入が手に入る! とりあえず始めよう!と、気軽な気持ちで不動産投資に手を出す方もいらっしゃいますが、物件購入のためには数億円の借金を背負って不動産事業をするわけです。全ての責任はあなたにあります。
「あの人がああ言っていた」「この人に任せれば大丈夫」というのは、事業主としてかじ取りをしていると言えるでしょうか。何でも人任せではなく、自分の目で確認したこと以外は何も信じない。そのくらいの態度が望ましいのです。
「業者を大事にしろ」「何を買うかより誰から買うかだ」という話をたまに聞きます。それはそれで一理あります。
優秀な人間と良好な関係を築けば、事業も投資も有利に進みます。しかし、ビジネスは弱肉強食の世界。不動産に限った話ではありません。弱いものが食われるのがビジネスの常識ですよね。
不動産賃貸業を営むあなたは、お客さんではなく商売人だということ。業者は100%商売人。完全に商売モードであなたと会話をしているわけです。
あなたを儲けさせることは二の次、三の次で、自分の利益が最優先。弱みを見せれば負け、です。まずはこのことを念頭においてください。
狙い目は大手仲介会社
業者の開拓方法ですが、まずは自分の足で開拓を試みてください。さらに言うならば、大手仲介会社の店舗へ飛び込んでください。行先は「仲介会社」です。
仲介会社を選ぶメリットは、まず間に入る業者が少ないので、前オーナーの売却額そのもので購入ができること。仲介手数料はありますが、転売業者の乗せる額に比べれば大したことはありません。
さらに大手仲介になると”物元(ブツモト)”である可能性が大。個人の売主が持ち込む先は大手だからです。そして売り主に近いほど価格交渉がしやすいもの。なので、まずは大手仲介を回るようにしてください。
とにかく、たくさん行動する
冒頭でお話ししたように、投資を理解している不動産業者は稀です。仲介会社を回っていく中で的外れな物件の提案を受けることも多々あることでしょう。
検討に値する物件を効率よく見つけるためには、優秀なパートナーとなる不動産業者の目星をつけないといけません。長く付き合えるパートナーと出会うために、パートナー候補を複数開拓していかなければならないのです。
不動産投資にも運の要素はありますが、確率を上げるには何事も大量行動で母数を上げる必要があります。自分で飛び込んで探す以外には、不動産投資で実績を出している人から紹介を受けるのが一番です。そのあたりについては次回以降お話していきます。
自分を見つめ直し、投資家マインドで乗り切ろう
高額な借金を負うという点でリスクもある不動産投資ですが、土地・建物という資産が得られ、また多少の市況の変化があっても家賃収入は安定的に入ってくるという点で、資産形成の手法としては優れていると言えます。
ただし、そのように資産性があり、収益も取れる物件を見つけられるかどうかは、投資家自身の行動次第です。今一度、ご自分の投資家マインドを見つめなおし、ひたむきに取り組んでみれば不動産は裏切りません。
不動産投資自体は出口が見える、戦略的な事業です。
投資家の皆さんに知識と考える力を持っていただければ、世の中の悪徳業者は減り、皆さんも利益を得ることができると確信しています。
そうした基本的な不動産事業の知識と市況をお伝えするオンラインセミナー、「首都圏不動産投資」実践会 をスタートしました。ご興味をお持ちの方は、ご覧いただければと思います。
以上、村上俊介でした。