株式を買う際、配当や優待だけでなく、気になるのが「株価の変動」でしょう。
配当や優待を受けとっていても、株価の変動は社会情勢や企業業績などによって時に大きく動き、リターンに影響を与えるもの。
株式投資において、「株価の値上がり・値下がり」は見逃せない要因です。
今回は富士フィルムホールディングス(4901)について、配当金や株主優待、株価もあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン」を確認します。
※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
※株式分割の影響は全て遡及修正して株価を調整しています。
1. 富士フィルムホールディングス(4901)の配当金のリターンはいくらか
富士フィルムの株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2023年3月期の中間配当と2023年3月期期末配当」の計2回を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2022年6月20日
- 株式の取得価格:6880円(取得日の終値)
- 2023年3月期・中間配当:60円
- 2023年3月期・期末配当:70円
- 100株ベースの配当金のリターン:1万3000円
それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。
2. 富士フィルムの株主優待のリターンはいくらか
富士フィルムは決算期(2023年3月期)現在、100株以上保有する方に向けてグループヘルスケア商品優待割引販売を提供しています。また、1年以上100株以上保有の場合、ヘルスケア商品(2000~3000円相当)をプレゼントしています(申し込み制)。
今回の試算では優待のリターンは0円とします。
なお、富士フィルムは2024年度から株主優待制度を一部変更しています。単元株以上保有の株主を対象とした「グループヘルスケア商品の優待割引販売」は続きますが、株主優待プレゼントは2023年3月末日と9月末日を基準日とする発送をもって終了となるので、詳細を確認しましょう。