3. 年金収入になった時の強い味方とは

老後、年金収入だけになったときの強い味方は、いうまでもなくお持ちの金融資産でしょう。

ただ、わずかな利息しかつかない預貯金などの場合、切り崩しを続ければ、資産は減る一方です。そこで「お金に働いてもらう」という考え、つまり資産運用に視点を向けてみることをおすすめします。

どのような金融商品がご自身に合うかは、お金のプロのアドバイスを受けながら吟味していかれてもよいでしょう。

若い頃からコツコツ運用してきたお金が老後までに大きく成長し、年金収入をサポートしてくれる資産として活躍するかもしれません。

すでに資産運用に取り組んでいる方の中には、老後を迎えると、これまで運用してきた投資信託などを全て現金化される方がいらっしゃるのですが、老後も資産運用はぜひ継続されることをおすすめします。

「いざとなった時」に払出しができるよう、流動性を持たせて確保しておくべき金額は、ひと月の生活費の3カ月から半年分程度といわれています。その分は預貯金などで管理し、それ以外の資産は運用を続けることを心がけるとよいかもしれません。

資産運用を続けていくことで、資産が目減りする様子だけではなく、少しずつ増えていく部分を目にすることもできます。それだけでも安心感は大きいのではないでしょうか。

4. ゆとりある「素敵な老後」のために

今回は厚生年金の受給額を眺めたあと、老後のお金づくりについて考えました。

国民年金のみを受け取る方の場合は、厚生年金と比較するとかなり少ない受給額といえます。(令和3年度の受給額は満額でも6万5075円です。)

ただ、受けとる年金が厚生年金であれ国民年金であれ、年金生活に入ると、現役時代より収入が減ることはいうまでもありません。

セカンドライフの自由な時間は、ぜひ有意義に過ごしたいものですよね。「時間はあれどお金はない」「やりたいことはあるが、資金がない」というのは非常にもったいない!

早いうちから資産運用に取り組み、お金を効率よく育てていくことができれば、年金生活はゆとりある素敵な時間になっていきます。

お金のセミナーや無料相談などを是非活用して、老後の年金生活を支える資金作りに着手していきましょう。

参考資料