コロンとした白い手まりのような花が愛らしいアナベル。開花期間が長く、純白の花が咲き進むにつれて、淡いグリーンに変わる様子も楽しめるアジサイです。
アナベルの白い花が咲いていると、梅雨シーズンの庭が明るく華やかに。今回はアナベルの魅力や育て方を紹介します。
色の変化が美しいアジサイ〈アナベル〉の基本データ
- アジサイ科アジサイ属(ハイドランジア属)
- 落葉低木
- 原産地:北アメリカ東部
- 樹高:1~1.5メートル
- 開花期:6~7月
- 花色: 白・ピンク
- 参考価格:1500~2000円前後(5号ポット苗)
アナベルはアジサイの仲間で、正式名称は「アメリカノリノキ・アナベル」。アメリカのイリノイ州に自生していた野生のアメリカノリノキを、園芸種として改良した品種です。
アナベルは純白の小花が密になって球形に集まり、大きいものでは30センチ程度まで達して存在感バツグン。近年ではピンク色を帯びた花色も登場しています。
耐暑性・耐寒性ともに強く、日なたから日陰まで場所を選ばず植えられます。強健な性質で剪定も簡単なので、初心者にもオススメ。美しい庭木として高い人気を集めています。
ガーデナーを魅了するアナベル【5つの魅力】
【魅力その1】輝くような純白の花の美しさ
梅雨空の下で明るい輝きを放つ純白の花。大きく華やかな白花はホワイトガーデンには欠かせない存在です。
一般的にアジサイは土壌の酸度によって微妙に花色が変化しますが、アナベルはpHに左右されることはありません。必ず真っ白の花を咲かせてくれるというのがうれしいところです。
【魅力その2】黄緑色から純白、そしてベージュへと変化する花色
アナベルはツボミから咲き終わりまでの間、花色が徐々に変化するのが特徴。ツボミは明るい黄緑色で、咲き始めるにつれて純白へ。開花1ヶ月程度で満開になります。
その後少しずつ緑色を帯びながら、夏になると優しい薄緑の花色に。秋にはベージュ色になり枯れていきます。季節ごとに違った表情を楽しめるのも魅力のひとつです。