3. 厚生年金「月15万円」を受け取れる人の割合とは

月15万円の年金をもらう人の手取りを確認しましたが、実際にどの程度の人が月15万円の年金を受け取っているのでしょうか。

厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、会社員や公務員などの厚生年金受給者が受け取る年金額の分布は以下のとおりです。

出所:厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

3.1 厚生年金受給者がもらう年金額の分布

受給額 割合

  • 月額5万円未満 2.4%
  • 月額5万円以上10万円未満 20.8%
  • 月額10万円以上15万円未満 30.8%
  • 月額15万円以上20万円未満 30.6%
  • 月額20万円以上25万円未満 13.8%
  • 月額25万円以上30万円未満 1.6%
  • 月額30万円以上 0.1%

月15万円以上の年金をもらう人は、46.1%です。厚生年金受給者のうち約2人に1人が月15万円以上の年金を受け取れます。

また、厚生年金は現役時代の年収や勤務期間によって受給額が決まるため、人によってもらう年金額の差が大きいことが特徴です。

4. 6月送付の「年金振込通知書」を確認しよう

振り込まれる年金額や差し引かれる税金と社会保険料が知りたい人は、「年金振込通知書」を確認してください。

年金振込通知書とは、金融機関等の口座振込で年金を受け取る人に対して毎年6月に送付される書類です。年金から差し引かれる税金と社会保険料や手取りの金額が記載されています。

出所:日本年金機構「年金振込通知書」

年金の振込予定日も記載されているため、確認してみてください。

5. 年金は手取りで考えよう

年金は手取りで考えることが重要です。額面月15万円の年金をすべてもらえると思っていると、実際の受給額にガッカリしてしまいます。

家計のシミュレーションをする際などは、かならず手取りで考えるようにしてください。

参考資料

苛原 寛