株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、終値で19,900円台を回復

2017年9月15日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,909円(+102円、+0.5%) 反発
  • TOPIX 1,638.9(+6.8、+0.4%)  反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,047.2(+9.6、+0.9%) 反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,363、値下がり銘柄数:563、変わらず:101
  • 値上がり業種数:28、値下がり業種数:5
  • 年初来高値更新銘柄数:155、年初来安値更新銘柄数:10

9月15日、東証1部の出来高は19億8,644万株、売買代金は2兆8,921億円(概算)となり、いずれも前日より大幅増加となりました。朝方に北朝鮮が中距離弾道ミサイルを発射するという暴挙に出たものの、それを打ち消すかのようなリスクオンモードとなり活況な商いとなりました。

売買代金は3兆円に届かなかったものの、7月31日以来の高水準となっています。

そのような中、日経平均株価は寄り付きこそ安かったものの、その後はプラス圏で推移しました。特に、後場に入ってからは上げ幅を一気に拡大し、一時+125円高となる場面が見られました。

最後はやや失速しましたが、それでも終値で8月8日以来の19,900円台回復となっています。

なお、TOPIXも同じような値動きで引けましたが、連日の年初来高値更新はなりませんでした。

東証マザーズ総合指数は反発、売買代金は8日連続の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,892万株、売買代金は596億円となり、いずれも前日より減少しました。大型株市場は活況の商いとなりましたが、新興市場は逆に様子見スタンスが強まったようです。売買代金は600億円を割り込み、8日連続で1,000億円を下回りました。

なお、総合指数は反発となり、1,000ポイントの大台割れは遠のいたようです。今後は引き続き、個人投資家の資金流入を後押しするような物色テーマの登場が待たれます。

京セラが3日連続で高値更新、三菱自動車など自動車株も値を上げる

個別銘柄では、京セラ(6971)が3日連続の年初来高値更新となり、トレンドマイクロ(4704)、ダイキン工業(6367)、アステラス製薬(4503)などがいずれも+3%超の大幅高となりました。

また、円安進行を背景に自動車株も買われ、三菱自動車(7211)は大幅高となり年初来高値を更新し、マツダ(7261)、ヤマハ発動機(7272)、デンソー(6902)なども大きく値を上げています。

その他では、日立製作所(6501)も高値を付け、3日続落となっていたソニー(6758)も4日ぶりに小反発で引けました。

一方、ローソン(2651)とユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が揃って年初来安値を更新し、資生堂(4911)やピジョン(7956)などの内需関連銘柄の一角が急落となりました。

また、東京電力ホールディングス(9501)や中部電力(9502)など電力株が大幅安で引けています。

新興市場では、串カツ田中(3547)が連日の大幅上昇となり、年初来高値を更新しました。また、ドリコム(3793)が急騰し、サイバーステップ(3810)も大幅高で引けています。

青山 諭志