梅雨の時期になると、家中の湿気が気になるかもしれません。

打ち合わせを重ね、プランを見直しながら建てた家なのに…。「もっと〇〇すればよかった」と後悔する声が多いのはなぜでしょうか。

最新の国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、中古住宅にしなかった理由として「間取りや台所等の設備や広さが不満」と回答した人が19.1%いました。

出所:国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書」

注文住宅ではこうしたニーズを叶えられる点がメリットのはずです。

一方で、満足のいく家を建てるには、ハウスメーカーや工務店との打ち合わせはとても重要。

いかに共通認識をもって家づくりに取り組めるかが、キーポイントとなります。

打ち合わせの回数ではなく、悩みや要望などをしっかり共有できれば、のちのトラブルを防げるでしょう。

そこで今回は、注文住宅購入後に多い後悔事例をもとに、後悔しないためのポイントを解説します。

注文住宅購入後の3つの後悔

さまざまなメーカーの間取りや設備を見ると「あれもしたい!これも必要…」と本当に必要なものの選択を見失うことがあります。

また、子どもの成長や家族構成の変化に対応できず、住み心地に不満を感じるケースも。

このような後悔を防ぐためにも、打ち合わせや事前準備は入念におこなうことが大切です。

そして、購入後の後悔で圧倒的に多いのが「間取り・動線・収納」に関すること。

ご紹介する後悔例を参考に、家族が本当に満足のいく家づくりを考えてみましょう。

後悔1:『間取り』

Bayurov Alexander/shutterstock.com

間取りの後悔として、代表的な後悔例は以下のとおりです。

  • 子ども部屋が足りなくなった・余った
  • 設置する家具を考えていなかった
  • リビングが想像よりも暗かった
  • 客間(和室)はいらなかった

家族構成の変化やレイアウト、住み心地に関する後悔が多く聞かれます。

たとえば、子ども部屋が足りない・余ったという例は、住宅購入が新婚時だった場合にありがちな後悔です。

  • 「2階を大きな一部屋で設計して将来的に仕切れるようにする」
  • 「書斎や収納を子ども部屋にも対応できる広さにする」

注文住宅を購入する前に、上記のような対策を立てましょう。

後悔をしないためには「購入後に後悔するかもしれない」事項をあらかじめ想定し、打ち合わせ時に相談・確認を入念にすることが大切です。

将来的なライフプランをしっかり伝えることで、自分では気付かないアイデアを提案してもらえるかもしれません。

後悔2:『動線』

動線の後悔は、家事の流れや家族の生活を「スムーズにおこなえない」というもの。

  • 洗濯機を1階、物干し場を2階に設置してしまった
  • 玄関からキッチンが遠く、まとめ買いの荷物をスムーズに運べない
  • 玄関にトイレを設置したら、来客中に使用できずに困った

動線を配慮したプランニングについては、数多くの施工例を比較して検討しましょう。

その際に大切なのは、打ち合わせ時に家族の行動スタイルを伝えること。

ハウスメーカーや建設会社は、プロの視点と豊富な知識から「その家族に最適な動線」を提案してくれるでしょう。