近年はさまざまなメーカーからタブレットが販売されており、どれにするか迷ってしまいますよね。そのなかで、コスパの良さから人気が高いのが、AmazonのFireタブレットです。2023年5月23日にはシリーズ史上最高のスペックを搭載した「Fire Max 11」が発表され、まずます注目を集めています。
今回は新製品「Fire Max 11」と現行機種のハイエンドモデル「Fire HD 10 Plus」のスペックを比較しつつ、その特徴をチェックしていきましょう。
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Fire Max 11の特徴は?
Fire Max 11のデザイン
Fire Max 11は、アルミニウム素材を採用し、これまでのFireタブレットから大きくデザインを変更。上質感がアップしているだけでなく、耐久性も向上しています。厚さは7.5mmと薄く、大画面ながら持ち歩きやすく設計されています。側面がフラットなのも従来機との違いです。
カラーはグレーの1色展開です。
Fire Max 11のディスプレイ
Fire Max 11は、Fireタブレットシリーズとして最大となる約11インチのディスプレイを採用しています。解像度は2000✕1200。TUV Rheinland Eye Comfort (アイコンフォート)認証を取得しており、目にやさしいのも特徴です。
Fire Max 11の基本性能
Fire Max 11のプロセッサーは非公表ですが、Fire HD 10 Plusと比較して約50%高速化しています。また、Wi-Fi 6に対応し、最新の通信規格の恩恵が受けることができます。
電源ボタンに指紋センサーを内蔵し、すばやくロックを解除することが可能です。これもFireタブレットシリーズとしては初となります。
Amazon純正の製品らしく、AIアシスタントのAlexaやドアベル&セキュリティカメラのRingとも連携し、通常のタブレットとは異なる使い方ができるのも魅力です。メモリは4GB、ストレージは64GBと128GBの2種類を用意しています。
特筆すべき点として、Fire Max 11は専用のスタイラスペンとカバー付きキーボードをラインナップしていることも挙げられます。スペックが向上したことで、イラストやメモ、資料作成といったタスクも快適にこなせるようになりました。
Fire Max 11のカメラ
Fire Max 11は、背面と前面ともに約800万画素のシングルレンズを搭載。背面カメラはオートフォーカスに対応、前面のカメラは筐体長辺の中央に配置することでビデオ通話に最適化されています。1080pのHD録画も可能です。
Fire Max 11のバッテリー
Fire Max 11のバッテリー容量は7500mAhと大容量。通常使用時で約14時間の連続駆動が可能です。
Fire Max 11の価格
Fire Max 11のAmazon.co.jpにおける価格は下記の通りです。
- 本体:64GBで3万4980円、128GBで3万9980円
- 本体+キーボード:64GBで4万3980円、128GBで4万8980円
- 本体+スタイラスペン:64GBで3万4980円、128GBで4万3980円
- 本体+キーボード+スタイラスペン:64GBで4万7980円、128GBで5万2980円
※執筆時点(2023年5月25日)の価格となります。
Fire HD 10 Plusの特徴は?
Fire HD 10 Plusのデザイン
Fire HD 10 Plusは、Fireタブレットの伝統的なデザインを踏襲しつつも、表面にソフトな触り心地を付加することで他のモデルと差別化。プレミアムな仕上がりを実現しています。カラーにも高品質なイメージの漂うスレート(濃い灰色)を採用しています。
Fire HD 10 Plusのディスプレイ
Fire HD 10 Plusは、約10.1インチのディスプレイを搭載しています。解像度は1920✕1200(フルHD)です。
Fire HD 10 Plusの基本性能
Fire HD 10 Plusのプロセッサーは非公表ですが、オクタコアプロセッサによりマルチタスクもこなせるパワーを備えています。また、Dolby Atmosデュアルステレオスピーカーを搭載しているので、映像や音楽を迫力たっぷりに楽しめます。
Amazon Alexaのハンズフリーモードに対応し、スマートスピーカーのように使用することもできます。メモリは4GB、ストレージは32GB。
Fire HD 10 Plusのカメラ
Fire HD 10 Plusは、背面に約500万画素、前面に約200万画素のカメラを搭載しています。前面カメラは筐体長辺のセンターにレイアウトされており、ビデオ通話に最適化されています。
Fire HD 10 Plusのバッテリー
Fire HD 10 Plusのバッテリー容量は6500mAh。通常使用で最大12時間の連続駆動が可能です。Fire Max 11では対応していないワイヤレス充電が可能で、別売のスタンドに置くだけで充電しながらスマートスピーカーのように使用することができます。
Fire HD 10 Plusの価格
Fire HD 10 PlusのAmazon.co.jpにおける価格は下記の通りです。
- 本体: 2万2980円
- 本体+ワイヤレス充電スタンド: 2万8960円
※執筆時点(2023年5月25日)の価格となります。
Fire Max 11とFire HD 10 Plusを10項目で比較!共通点や違いは?
ここで、Fire Max 11とFire HD 10 Plusをあらためて比較してみましょう。
1. サイズ
- Fire Max 11:約259✕164✕7.5㎜
- Fire HD 10 Plus:約247✕166✕9.2㎜
2. 重さ
- Fire Max 11:約490g
- Fire HD 10 Plus:約468g
3. バッテリー
- Fire Max 11:7500mAh
- Fire HD 10 Plus:6500mAh
4. CPU
- Fire Max 11:非公開(8コア、2x2.2GHz+6x2.0GHz)
- Fire HD 10 Plus:非公開(8コア、2.0GHz)
5. メモリ・ストレージ
- Fire Max 11:(RAM/ROM)4GB/64GB 、4GB/128GB
- Fire HD 10 Plus:(RAM/ROM)4GB/32GB
6. ディスプレイ
- Fire Max 11:約11インチ
- Fire HD 10 Plus:約10.1インチ
7. カメラ
- Fire Max 11:背面=約800万画素、前面=800万画素
- Fire HD 10 Plus:背面=約200万画素、前面=500万画素
8. 防水 / 防塵
- Fire Max 11:なし
- Fire HD 10 Plus:なし
9. タッチレス決済
- Fire Max 11:非対応
- Fire HD 10 Plus:非対応
10. 生体認証
- Fire Max 11:指紋認証(電源ボタンに内蔵)
- Fire HD 10 Plus:なし
Fire Max 11とFire HD 10 Plus、購入のポイントは?
今回はAmazonのFireタブレットシリーズの最新モデル「Fire Max 11」と「Fire HD 10 Plus」について、詳しくみてきました。Fire Max 11は全方向でFire HD 10 Plusからスペックが底上げされていることがよく分かりましたね。これまでのFireタブレットに物足りなさを感じていた人にとっては、うってつけのモデルとなりそうです。
ただ、安さが売りのFireタブレットですが、Fire Max 11はもっとも安いモデルでも3万円台半ばという価格になります。その価格帯だと他社のタブレットも競合となってくるため、購入を検討するときには、それらとも比較することをおすすめします。Fire Max 11はすでにAmazon.co.jpで予約を開始しており、2023年6月14日に発売されます。
参考資料
大蔵 大輔