株式投資はカジノと違うのか?

長期投資と短期投資、それぞれの意味とは

株式投資に関する才能についても、同様だと考えておいた方が良いでしょうね。人事部の評価に不満を持っているサラリーマンは、自分の株式投資の能力を過信している可能性がありますから、要注意です(笑)。

チョット余談です。人事評価への不満や、株式投資の才能の過信くらいであれば、実害は少ないのでしょうが、自動車の運転となると、大きな実害が生じる可能性がありますから、「自分は他人より運転が上手だ」と思っている人も、慎重に運転してくださいね。

小型株なら、短期でも儲けるチャンスあり

上場されている会社でも、ほとんど注目されていない小型株であれば、短期投資でも儲けることが可能かも知れません。

たとえばお気に入りのレストランチェーンが最近美味しくなり、店も混雑するようになっているとします。他の投資家たちは、そのことに気づいていないため、次の決算発表を聞いて驚き、株の買い注文を出すでしょう。レストランの最近の情報を知っていれば、明るい決算発表を予め予想できるので、決算発表前に株を買い、決算発表後に売れば、高い確率で儲かるはずです。

これは情報の格差を利用したもので、決してバクチではありませんが、インサイダー取引のような違法なものでもありません。誰でも丹念に小型株の情報を集めれば、こうしたチャンスに恵まれる可能性があるのです。

為替レートに関しても、短期はバクチ的

為替レートに関しても、同様です。短期的な値動きを予想するのは、「ドルが値上がりすると思って買い注文を出す人の数が明日までに増加する」といった予想なわけで、確率5割でしょう。FX等で短期投資にトライする人は、よほど特殊な才能が無い限り、簡単には儲からないと思いますよ。

なお、本稿は、拙著『経済暴論』の内容の一部をご紹介したものです。厳密性よりも理解しやすさを重視しているため、細部が事実と異なる可能性があります。ご了承ください。

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塚崎 公義

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執筆者
塚崎 公義

1981年 東京大学法学部卒業、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。おもに経済調査関連業務に従事した後、2005年に退職し、久留米大学へ。現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と関係なく個人として行なっているため、現職は経済評論家と表記したものである。【近著】なんだ、そうなのか! 経済入門』『老後破産しないためのお金の教科書』『経済暴論: 誰も言わなかった「社会とマネー」の奇怪な正体』『一番わかりやすい日本経済入門』『日本経済が黄金期に入ったこれだけの理由【雑誌寄稿等】Facebook、NewsPicks、アメブロ等にて適宜ご紹介