総務省「マイナンバーカードの交付状況について」によると、2023年5月21日時点のマイナンバーカード申請状況は約77.0%です。

出所:総務省「マイナンバーカード交付状況について」

普及が進んでいるマイナンバーカードですが、マイナポイント第2弾の受け取りは完了しましたか。

自分のマイナポイントの受け取りは完了していても、子ども分のマイナポイントをまだ受け取っていない人もいるかもしれません。

そこで本記事では、子ども分のマイナンバーカードを「公金受取口座」と紐づけてマイナポイントを獲得する際のメリットと注意点を紹介します。

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1. マイナポイントの申し込みは9月末まで

マイナポイントとは、マイナンバーカードを発行してから所定の手続きをおこなうことで付与されるポイントです。

連携させた電子マネーやQRコード決済、クレジットカードなどのキャッシュレス決済サービスで使えるポイントが付与されます。

総務省「マイナポイントの申込み終了日が延長となりました」によると、マイナポイントの受取スケジュールは以下のとおりです。

出所:総務省「マイナポイントの申込み終了日が延長となりました」

1.1 マイナポイントの申し込み期限

  • マイナンバーカードの申請期限 :2023年2月末
  • マイナポイントの申し込み終了日 :2023年9月末

マイナポイントを受け取るには、2023年9月末までにマイナポイントの申し込みが必要となります。ただし、2023年2月末までにマイナンバーカードの申請をしていることが条件です。

現時点でマイナンバーカードの申請をしていない人は、マイナポイント付与対象外となるため注意しましょう。

2. 【マイナポイント第2弾】マイナンバーカードの「公金受取口座」とは何か

マイナポイント第2弾は、以下の3つの要件ごとに付与されます。

出所:政府広報オンライン「マイナポイント第2弾!ポイント申込期限は2023年5月末まで!」

2.1 マイナポイント第2弾の内容

  • マイナンバーカード新規取得者 :最大5000円分
  • 健康保険証としての利用申込みをおこなった方 :7500円分
  • 公金受取口座の登録をおこなった方 :7500円分

3つの要件すべてを満たすと2万円分のマイナポイントを獲得可能です。本記事では、要件の一つである「公金受取口座の登録」について解説します。

公金受取口座とは、一人につき一口座を給付金等の受取のために事前に登録しておく制度です。対象となる給付金には、年金や子育て給付金などがあります。

マイナンバーカードに公金受取口座を紐づけておくことで、各種給付金の申請時に事務手続きを省略可能です。

公金受取口座の登録はマイナポータルからおこないます。マイナポータルログイン後に「公金受取口座の登録・変更」または「口座情報の登録・変更」から手続きをおこなってください。

出所:デジタル庁「マイナポータルによる公金受取口座の登録方法」

登録が完了すれば、7500円分のマイナポイントを獲得可能です。

3. 「公金受取口座」の子ども分を登録する際の注意点3つ

子ども分のマイナンバーカードでも、公金受取口座の登録によるマイナポイント受け取りは可能です。

2023年2月末までに子どものマイナンバーカードを申請している場合は、公金受取口座の登録により7500円分のポイントを受け取れます。

ただし、ポイントを受け取れるメリットがある一方で、注意点があることも知っておきましょう。子どものマイナンバーカードを公金受取口座と紐づけて、マイナポイントを獲得する際の注意点を解説します。

3.1 注意点1.本人名義の口座登録が必要となる

マイナンバーカードと紐づけできる公金受取口座は、本人名義の口座に限ります。そのため、親名義の口座の登録はできません。

子ども名義の口座がない場合は、新たな口座の開設が必要です。

3.2 注意点2.申請手続きは原則本人がおこなう

公金受取口座の登録によるマイナポイント申請は、原則マイナンバーカード所有者である本人の申請が必要です。申請者が未成年の場合は、法定代理人(親など)の同意を得て申し込みをおこないます。

そのため、子どものマイナンバーカードのマイナポイント申請を親が代わりにおこなうことは原則できません。ただし、子どもが15歳未満で本人による申込が困難な場合等は法定代理人(親など)が代わりに申請可能です。この場合、法定代理人が保有するキャッシュレス決済サービスへポイントを付与できます。

3.3 注意点3.同じキャッシュレス決済サービスに複数のマイナポイントは付与できない

同じ決済サービスに複数人のマイナポイントを合算しての付与はできません。

そのため、法定代理人である親が子どものマイナポイントを代わりに申し込む場合、親自身のマイナポイント付与先のキャッシュレス決済サービスとは別の決済サービスをポイント付与先に選択しましょう。

4. マイナポイントの申請は9月末までに行おう

マイナポイントの申請は9月末が期限です。マイナポイントの申請手続きをしていない人や子どものマイナポイント申請ができていない人は、できるだけ早く申請をおこないましょう。

参考資料

苛原 寛