雨の降る日が徐々に多くなる季節になりました。
暦の上でも来月は6月。本格的な梅雨入り前に、植物が元気に育つ環境を整えておきましょう。
そこで今回は梅雨を上手に乗り切るコツ、雨にも負けずキレイに咲く花も紹介します。さっそくみていきましょう。
長雨に負けない!梅雨を乗り切る【5つのコツ】
【管理のコツ1】軒下に移動する
長雨で心配なのは湿気による株元の蒸れ、土中の水分過多による根腐れです。植物の性質にもよりますが、多湿に弱い植物は特に注意が必要です。
雨が続くときは、鉢ごと軒下などに避難させ、長く雨に当てないようにすることが大切です。
【管理のコツ2】風通しをよくする
梅雨時期は、雨や湿気のせいで風通しが悪くなりがちです。蒸れが発生しないように鉢と鉢の間隔を広げたり、鉢の下に台を置いて風の通る場所を作るようにしましょう。
【管理のコツ3】切り戻しをする
植物によっては梅雨前に切り戻しをしておくのも効果的です。1/2 ~1/3程度にカットしておくと、蒸れを防止して枯れにくくなります。
時期がくれば再び芽がそろって、キレイな花を咲かせるようになります。カットしたときは、生長を促すために肥料を与えておくとよいでしょう。
【管理のコツ4】薬剤を散布する
梅雨の湿気は、植物の病気を招く原因になることがあります。特にカビが原因の「うどん粉病」などは、梅雨に発生しやすい病気です。
また、土にひそむ病原菌が雨の跳ね返りによって植物に伝染することもあります。このような病気を防ぐためには、通気性のよいマルチングなどで株元を覆い、土の跳ね返りを防ぐのもよいでしょう。
【管理のコツ5】豪雨対策をする
近年増加傾向にある強烈な降雨により、花が傷んだり、茎の細い植物が倒れてしまうことがあります。心配なときは支柱を立てて、雨が続くときも花ガラ摘みは行うようにしましょう。
そのままにしておくと、枯葉や花ガラが腐り、病気を誘発することがあります。
長雨でもキレイに咲く!育てやすい花3選
梅雨時期に育てる花は、できるだけ雨に強い植物を選ぶことがポイントです。梅雨時期でも安心して育てることができるでしょう。
【梅雨にオススメの花1】アジサイ
梅雨に開花するといえばアジサイです。大変強健な性質で土壌も選びません。(ただし花色は土壌の酸性度に影響されます。)
湿気のある土のほうが育ちやすく、日陰でも育てられますが、当たりのよいところのほうが花つきがよくなります。鉢植えの場合は乾燥に気をつけて育てましょう。※参考価格:1000~2000円前後(3号ポット苗)
【梅雨にオススメの花2】トレニア
バイカラーの花色が可愛らしいトレニアは、梅雨の時期も花を咲かせる一年草です。半日陰でも育てることができ、ハンギングなどにして風通しよく育てると元気に育ちます。
「スーパートレニア カタリーナ」シリーズは、暑さや雨に強い改良品種。ピンクやパープルの淡い色合いがオシャレで、これからの時期に庭を彩るメインの花としてもオススメです。※参考価格:400~800円前後(3号ポット苗)
【梅雨にオススメの花3】アンゲロニア
茎に沿って可憐な花を咲かせるアンゲロニアは、梅雨時期に花が楽しめる植物です。
やや湿り気のあるところを好み、多少日当たりが悪い場所でも育てることができます。※参考価格:300~1000円(3号ポット苗)
定期的なチェックも忘れずに
今回は梅雨を上手に乗り切るコツ、雨にも負けずキレイに咲く花を紹介しました。
梅雨時期は外に出て作業をするのが難しくなるので、植物の状態に変化があっても気づかず、そのまま放置してしまうことも。
病気はあっという間に広がってしまうので、病気がまん延しないように予防することが大事です。定期的に庭に出て、植物の様子を確認することも忘れないでくださいね。
LIMO編集部