LIMOが2022年6月にお届けしたガーデニング記事から、人気の記事をピックアップして再掲載します。

(初掲載*2022年6月10日)

夏の青い空に映える庭や花壇のグリーンは、とても美しいものです。

濃く照り映える緑の中に、パッと目を引く美しいステキな花々があれば、もっとオシャレな庭になりますよ。

そこで今回は、大人っぽくてオシャレな多年草を紹介します。夏の庭を彩る美しい花々ですので、さっそくみていきましょう。

1. 多年草で庭のベースを作れば、管理もカンタン!

種から発芽して、種を作って枯れるサイクルが1年以内の植物を一年草といいますが、多年草はそのサイクルが複数年続く植物。翌年以降も花を咲かせる草花のことを指します。

多年草の中でも、冬に地上部がなくなる草花のことを、特に宿根草とも呼ぶ場合もあります。

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多年草は、庭のベースとして植える植物に最適。数年に渡って生き続けるので、植え替えの必要がなく、植物の世話がラクになります。庭のテイストと合致する植物を多年草にすると、毎年オシャレな花が咲く見応えのある庭になりますよ。

常緑の多年草であれば、地上部が枯れて土が見えることもないので、庭が寂しい雰囲気になることもありません。

庭の雰囲気を変えたいときは、植えてある多年草に合う、カラフルな一年草を植えるのがオススメ。シーズンごとに植え替えの手間は必要ですが、手軽に庭のイメージチェンジができます。

2. 大人っぽくてオシャレな多年草!オススメ7選

2.1 アカンサス

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切り込みの入った大きな葉が特徴的で、古くから装飾や紋章に取り入れられてきたアカンサス。

紫のガクと白い花の色合いが美しい花穂は、ダイナミックでありながらもナチュラルな雰囲気。大人っぽくオシャレな庭にぴったりです。

6〜8月に花が咲いた後も紫色のガクが残るので、長い間鑑賞できます。日なたでも日陰でも栽培でき、ほとんど植えっぱなしで手がかかりません。※参考価格:400〜600円前後(3.5号ポット苗)

2.2 ユーパトリウム

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別名セイヨウフジバカマと呼ばれる宿根草。秋の七草としてお馴染みのフジバカマの近種で、ふんわりとした花を初夏から秋まで咲かせます。

紫色の花が咲く品種が代表的ですが、オススメなのはダークカラーの葉に白い花を咲かせるユーパトリウム・チョコレート。カラーリーフとしても庭を彩り、冬前には黄色に紅葉する姿も楽しめます。

生育に適した環境だと、地下茎を盛んに伸ばすので増えすぎる傾向があります。適度に剪定をおこない管理には注意しましょう。※参考価格:400〜600円前後(3号ポット苗)

2.3 チョコレートコスモス

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チョコレート色の花からチョコレートのような香りがするコスモス。シックな色合いが人気の宿根草です。夏咲きタイプは丈夫な品種が多く、ガーデニング初心者にもオススメ。

庭植えだけでなく、花壇や鉢植え、寄せ植えなど、どんな植え方でもオシャレになります。グラス系植物に合わせると、ナチュラルで大人っぽい仕上がりに。

うどんこ病が発生しやすいので、薬剤などで予防するとよいでしょう。※参考価格:500〜700円前後(3号ポット苗)

2.4 ユーコミス

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パイナップルリリーとも呼ばれるユーコミスは、一風変わった花姿が目を引く、夏の花壇にぴったりの多年草。暑さに強く、7〜9月に星型の可愛い花を咲かせます。白やピンクの花色は、夏にぴったりの爽やかな色合いです。

スパークリングバーガンディという銅葉の品種は、大人っぽい色合いでとてもオシャレ。球根は植えっぱなしでも、2〜3年は花が咲きます。手入れは花後に花茎を根本から切り取るくらいで、ほったらかしでも楽しめるでしょう。※参考価格:1000〜1200円前後(4号ポット苗)

2.5 エキナセア

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個性的な形が華やかなエキナセアは、白、赤、ピンク、オレンジ、緑、紫など花色が豊富で、花弁と花芯の色の組み合わせもさまざま。一重咲きや八重咲き、矮性種に高性種もあるので、庭に合った品種を探せるでしょう。

代表的なピンクの品種エキナセア・ブルプレアは、ビビットカラーながらもナチュラルな雰囲気。

濃い緑によく映えて、花後のアジサイやバラなどとも好相性です。※参考価格:400〜1000円前後(4号ポット苗)

2.6 サルビア

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サルビアといえば夏花壇の定番。真っ赤な花が咲く一年草のサルビア・スプレンテスがよく知られますが、実はサルビアには900以上の品種があり、そのほとんどが多年草です。

品種によって姿はさまざまですが、どれも強健で暑さに強く、開花時期が長いのが特徴です。花穂が長いサルビア・ネモローサなどは、ナチュラルガーデンにオススメ。たくさん花がつき、切り花やドライフラワーにして楽しめます。※参考価格:200〜400円前後(3号ポット苗)

2.7 クレマチス

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バラと並ぶガーデニングの代表格でもあるクレマチス。原産地によってさまざまな品種があり、開花時期も四季咲き、春咲き、夏~秋咲き、冬咲きなどがあります。上手に組み合わせれば、花が絶えない庭に仕上げることができますよ。

夏に花が咲く品種なら、香りのある白花のサマースノーや、日本にも自生するセンニンソウもオススメ。暑さにも強く育てやすい品種で、夏の間にたくさんの花を咲かせます。誘引もしやすいく、アーチやフェンス向き。

センニンソウはの葉茎から出る液体でかぶれることがあるので、取り扱うときは注意が必要です。※参考価格:500〜1000円前後(3号ポット苗)

3. まとめにかえて

多年草は、庭の風物詩となって毎年の楽しみになるところも魅力です。開花時期の異なる花々をバランスよく植えることで、一年を通して花の絶えない庭になるでしょう。

花が減りがちな夏こそオシャレな多年草を取り入れて、夏のガーデニングも楽しんでくださいね。

LIMO編集部