近年はさまざまなメーカーからスマホが販売されており、どれにするか迷ってしまいますよね。そのなかで、国産スマホとして人気なのがソニーのXperiaシリーズとシャープのAQUOS Rシリーズです。
今回はそれぞれのフラグシップモデルである「Xperia 1 V」と「AQUOS R8 pro」のスペックを比較しつつ、その特徴をチェックしていきましょう。
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Xperia 1 Vの特徴は?
Xperia 1 Vのデザイン
Xperia 1 Vは、Xperiaシリーズならではの特徴である縦長のデザインを踏襲。背面は独自開発のテクスチャーを施したフロント強化ガラスを採用しています。側面に細かいスリットを入れることでグリップの安定感を高めているのもポイントです。
Xperia 1 Vのディスプレイ
Xperia 1 Vは、約6.5インチの4K有機ELディスプレイを搭載で、解像度は3840✕1644。リフレッシュレートは最大120Hzで残像感の少ないなめらかな映像を表示することが可能です。
また、テレビ事業で培った高画質エンジン「X1 for mobile」を搭載することで、鮮やかなコントラストの高い映像美を実現しています。
Xperia 1 Vの基本性能
Xperia 1 VはプロセッサーにSnapdragon 8 Gen 2 Mobile Platformを採用。ハイスペックが要求されるゲームでもさくさくと快適に操作することができます。本体設計の工夫による放熱性向上とCPUの電力効率改善によって、発熱を抑えながら高いパフォーマンスを長時間維持できるようにしています。
ソニーの強みであるオーディオは、フルレンジステレオスピーカーによる広がりのあるサウンドを実現。奥行感や低域の音圧を強化したアンプも搭載しています。メモリは12GB、ストレージは256GB。SIMフリーモデルで16GB/512GBという選択肢も用意しています。防水性能はIPX5/IPX8、防塵性能はIP6Xに準拠しています。
Xperia 1 Vのカメラ
Xperia 1 Vは背面にトリプルレンズを搭載し、約1200万画素/超広角+約4800万画素/広角+1200万画素/望遠という構成です。前面カメラは約1200万画素。
最大の特徴は、新開発の2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー「Exmor T for mobile」を世界で初めて搭載していることです。前機種より約1.7倍大判化しており、再現の難しい夕焼けや夜景などのグラデーションを低ノイズかつ色彩豊かに表現することができるようになりました。
また、動画撮影では新機能として「S-Cinetone for mobile」を搭載し、ソフトな色合いで人肌の色味や質感をより綺麗に描写します。
Xperia 1 Vのバッテリー
Xperia 1 Vのバッテリー容量は5000mAhと大容量。4Kディスプレイによる映像再生でも約20時間連続再生できるスタミナを備えています。独自の充電最適化技術で3年後も最大容量を80%以上維持する劣化しにくいバッテリーであることも特徴です。
このほか、ワイヤレス充電や急速充電(最短30分で約50%チャージ)にも対応しています。
Xperia 1 Vの価格
Xperia 1 Vの価格は下記の通りです。
- SIMフリー(16GB/512GB):オープン(市場想定価格は19万5000円、7月下旬発売)
- ドコモ:未定(6月中旬以降発売)
- au:21万240円(6月中旬以降発売)
- ソフトバンク:未定(6月中旬以降発売)
※執筆時点(2023年5月17日)での各種キャンペーンを適用しない場合の通常価格となります。
AQUOS R8 proの特徴は?
AQUOS R8 proのデザイン
AQUOS R8 proは、背面のセンターに大型のレンズを配したデザインが特徴的。他の余分な要素は削ぎ落とし、カメラを際立たせています。カラーはブラックの1色展開です。
AQUOS R8 proのディスプレイ
AQUOS R8 proは、約6.6型のPro IGZO OLEDディスプレイを搭載しており、解像度は約2730 ✕1250(WUXGA+)。ピーク輝度はR8の1300nitよりさらに明るい最大2000nitを実現しています、R7同様にリフレッシュレートは1~240Hzの可変駆動。画質は綺麗なままでブルーライトを約50%低減します。
AQUOS R8 proの基本性能
AQUOS R8 proはプロセッサーにSnapdragon 8 Gen 2 Mobile Platformを採用。独自のチューニングを加えることで、前機種比でCPU性能が約32%、GPU性能が約24%、AI性能が約50%向上しています。
また、背面の大型カメラリングを通して内部の熱を効率的に放出する独自の新放熱設計「サーモマネジメントシステム」を搭載したことで、長時間の動画撮影など、負荷の大きい場面でも高いパフォーマンスを継続することができます。
メモリは12GB、ストレージは256GB。防水性能はIPX5/IPX8、防塵性能はIP6X。さらに耐衝撃はMIL-STD-810Gに準拠した規格を満たしています。
AQUOS R8 proのカメラ
AQUOS R8 proは、スマホ向けのカメラとしては圧倒的な集光量を誇る1インチの大型イメージセンサーとライカカメラ社と共同開発したF値1.9/焦点距離19mmの「ズミクロン」レンズを搭載。さらに撮影時の光の強さや色味を測定し補正する14chスペクトルセンサーを備え、朝日や夕焼けなども見たままの自然な色合いで撮影することができます。前面のカメラは約1260万画素。
機能面ではHDR撮影時の画像処理を高速化したことで、逆光や暗所でも、白飛びや黒つぶれを抑えたキレイな写真をテンポ良く撮影できるようになっています。夜間の撮影モードでは星空や花火の専用モードを搭載しました。AIエンジンは被写体の認識精度が向上し、動き回る被写体もシャッターチャンスを逃さず撮影できます。
AQUOS R8 proのバッテリー
AQUOS R8 proのバッテリー容量は5000mAh。大容量なので1日中安心して使うことができます。25Wの急速充電に対応しているので、充電を忘れていても短時間でチャージすることができます。
AQUOS R8 proの価格
AQUOS R8 proの価格は下記の通りです。
- ドコモ:未定(5月10日時点)
- ソフトバンク:未定(5月10日時点)
※7月上旬以降の発売を予定しています。
Xperia 1 VとAQUOS R8 proを11項目で比較!共通点や違いは?
ここで、Xperia 1 VとAQUOS R8 proをあらためて比較してみましょう。
1. サイズ
- Xperia 1 V:約165✕71✕8.3㎜
- AQUOS R8 pro:未発表
2. 重さ
- Xperia 1 V:約187g
- AQUOS R8 pro:未発表
3. バッテリー
- Xperia 1 V:5000mAh
- AQUOS R8 pro:5000mAh
4.OS
- Xperia 1 V:Android 13
- AQUOS R8 pro:Android 13
5.CPU
- Xperia 1 V:Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform
- AQUOS R8 pro:Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform
6.メモリ・ストレージ
- Xperia 1 V:(RAM/ROM)12GB/256GB、16GB/512GB
- AQUOS R8 pro:(RAM/ROM)12GB/256GB
7.ディスプレイ
- Xperia 1 V:約6.5インチ、4K有機EL
- AQUOS R8 pro:約6.6型、Pro IGZO OLEDディスプレイ
8.カメラ
- Xperia 1 V:背面=約1200万画素/超広角+約4800万画素/広角+1200万画素/望遠、前面=約1200万画素
- AQUOS R8 pro:背面=約4720万画素/標準+約190万画素/測距用センサー+14chスペクトルセンサー、前面=約1260万画素
9.防水 / 防塵
- Xperia 1 V:IPX5/IPX8、IP6X
- AQUOS R8 pro:IPX5/IPX8、IP6X
10.おサイフケータイ
- Xperia 1 V:対応
- AQUOS R8 pro:対応
11.生体認証
- Xperia 1 V:指紋認証
- AQUOS R8 pro:指紋認証/顔認証
Xperia 1 VとAQUOS R8 pro、購入のポイントは?
今回はソニーとシャープのフラグシップスマホ「Xperia 1 V」と「AQUOS R8 pro」について、詳しくみてきました。どちらもカメラ事業やテレビ事業など、自社で培ったノウハウをふんだんに取り入れた、こだわりの1台に仕上がっていることがよく分かりました。
Xperia 1 Vは新開発の2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー、AQUOS R8 pro は1インチの大型イメージセンサーとライカカメラ社と共同開発したレンズに強みがあります。カメラ機能で両機種の購入を検討するなら、それぞれの持ち味や撮影した写真の表現の違いをしっかり理解した上で決断するのがよさそうです。
参考資料
Xperiaオフィシャルサイト「Xperia 1」
シャープ公式「AQUOS R8 pro」
大蔵 大輔