株式市場の振り返り-様子見スタンス強まる中、日経平均株価は3日続伸
2017年9月1日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 19,691円(+45円、+0.2%) 3日続伸
- TOPIX 1,619.5(+2.1、+0.1%) 3日続伸
- 東証マザーズ総合指数 1,107.8(+7.0、+0.6%) 3日続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,222、値下がり銘柄数:663、変わらず:138
- 値上がり業種数:25、値下がり業種数:8
- 年初来高値更新銘柄数:179、年初来安値更新銘柄数:3
東証1部の出来高は16億3,044万株、売買代金は1兆9,028億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。連日の株価上昇に加え、米国の8月雇用統計発表を控えていたことで、様子見スタンスが強くなったと考えられます。売買代金は3日ぶりに2兆円を割り込んで引けました。
そのような中、日経平均株価は寄り付き直後には一時+89円高になるなど、堅調な値動きで始まりました。しかし、その後は値を消して後場の序盤は一時▲26円安まで売られる場面が見られました。ただ、後場の終盤に切り返して3日続伸で引けています。
ちなみに、日経平均株価が3日続伸となるのは、6月23日~27日(週末を挟む)以来約2カ月ぶりのことでした。
なお、なお、TOPIXもほぼ同じような値動きでしたが、上昇率はやや小幅に止まりました。
東証マザーズ総合指数は3日続伸、売買代金は6日ぶりに1,000億円超え
東証マザーズの出来高は5,781万株、売買代金は1,051億円となり、いずれも前日より増加しました。個人投資家の模様眺めムードは依然として強いものの、値嵩株を中心に下値を拾う動きが出たようです。
出来高は決して高水準とは言えませんが、それでも、売買代金は6日ぶりに1,000億円を上回りました。
また、総合指数も3日続伸となり、徐々にではありますが1,100ポイントを固めようとしています。今後は引き続き個人投資家の資金回帰が待たれます。
テルモやアステラス製薬が上昇、ハイテク株では三菱電機が大幅高に
個別銘柄では、テルモ(4543)、アステラス製薬(4503)、コナミホールディングス(9766)、エーザイ(4523)、ブリヂストン(5108)などが大きく値を上げました。
また、三菱電機(6503)が大幅高となり、アドバンテスト(6857)やニコン(7731)も上昇して引けています。その他では、大和証券グループ本社(8601)や三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など金融株の一角が高く推移したことが目を引きました。
一方、ダイキン工業(6367)や信越化学工業(4063)が安く推移し、良品計画(7453)やJ.フロント リティリング(3086)は大幅安となりました。また、富士通(6702)や日本電産(6594)などハイテク株の一角が売られています。
新興市場では、そーせいグループ(4565)が急反発となり、ブライトパス・バイオ(4594)も大きく値を上げました。また、ユーザベース(3966)は取引時間中に年初来高値を更新しています。
一方、ASJ(2351)が大幅安となり、串カツ田中(3547)やインターネットインフィニティー(6545)も下落して引けました。
青山 諭志