株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、連日で3桁の上昇

2017年8月31日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,646円(+139円、+0.7%) 続伸
  • TOPIX 1,617.4(+9.7、+0.6%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,100.8(+4.7、+0.4%) 続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,198、値下がり銘柄数:723、変わらず:102
  • 値上がり業種数:29、値下がり業種数:4
  • 年初来高値更新銘柄数:163、年初来安値更新銘柄数:5

東証1部の出来高は17億7,035万株、売買代金は2兆2,810億円(概算)となり、いずれも前日より小幅増加となりました。一連の北朝鮮リスクがいったん後退したことで、前日に続き下値を拾う動きが出たと見られます。また、月末に伴う銘柄入れ替えや、1日(金)に発表される米国雇用統計に期待した売買も下支えになったと考えられます。

ただ、売買代金は連日で2兆円を超えましたが、まだ高水準と呼ぶには程遠い状況に変わりはありません。

そのような中、日経平均株価はNY市場の上昇等を受けて、終日プラス圏で推移しました。後場の半ばには一時+181円高となる場面も見られましたが、最後はやや失速した印象があります。それでも、連日で3桁の上昇となる続伸で引けました。

なお、TOPIXもほぼ同じような値動きとなっています。

東証マザーズ総合指数は続伸、出来高は今年最低を記録する閑散相場

東証マザーズの出来高は4,135万株、売買代金は717億円となり、いずれも前日より小幅減少となりました。大型株市場とは対照的に、新興市場では個人投資家の様子見スタンスが依然として強いようです。

売買代金は5日連続で1,000億円を割り込み、出来高は今年の最低を記録しました。

なお、総合指数は続伸となり、終値では8月8日以来の1,100ポイント台となっています。今後は引き続き個人投資家の資金回帰が待たれますが、時間を要するかもしれません。

MUFGやSMBCなど銀行株の買い戻しが顕著、日立製作所は年初来高値

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)、ファナック(6954)、東京エレクトロン(8035)などの主力大型株が上昇し、アサヒグループホールディングス(2502)や武田薬品工業(4502)のディフェンシブ銘柄が年初来高値を更新しました。

また、金融株の買い戻しが顕著となり、とりわけ、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)など銀行株の値上がりが目を引いています。

その他では、マツダ(7261)やホンダ(7267)など自動車株も買われ、ハイテク株では日立製作所(6501)が年初来高値を付けました。

一方、しまむら(8227)やニトリホールディングス(9843)など小売株の一角が値を下げ、ニコン(7731)やオリンパス(7733)など精密機器株も弱含みで推移しました。

また、明治ホールディングス(2269)や森永製菓(2201)など食品株にも下落が目立っています。

新興市場では、そーせいグループ(4565)やアンジェス(4563)など医療バイオ関連株が下落し、ブランジスタ(6176)やドリコム(3793)も大きく値を下げました。

一方、串カツ田中(3547)が反発し、ユーザベース(3966)やインフォテリア(3853)も大幅上昇で引けています。

青山 諭志