SNSに出没する「モンデ」とは何か?いま、そんなことを考えさせられる漫画がTwitterに投稿され、注目を集めています。
投稿したのは、漫画ツイートを多数投稿されている「@yohsuken」さんです。
当ツイートには2023年5月5日時点で3000件を超えるいいねが集まり、「自分がそうならないように自制してTwitterするようにします」「SNSという不特定多数が観覧できるものに自分の意見を載せたならば、反論される覚悟は持たんといけないね」といったコメントが寄せられるなど話題となっています。
※ツイートの画像は【写真3枚】をご参照ください。
※今回ご紹介するツイートは、投稿者様の掲載許可を頂いております。
「モンデ」とは?
「SNSに出没する『モンデ』とは何か?」というコメントとともに投稿されたのは、1ページの漫画でした。
今回の漫画では、「モンスター討論者(ディベーター)」を略した「モンデ」を、「相手を議論で屈服させたいだけの人物」として定義しています。知人がSNS上で「モンデ」に絡まれたという設定で話が進み、「モンデ」について説明されていきます。
国や政治について主義主張があるように見せかけて、内実はインフルエンサーの意見をそのまま横流しにして世界がわかったような気になっているという「モンデ」たち。漫画ではそんな「モンデ」に絡まれたときの心構えが述べられています。
エピソードに共感した人たちから多くの声が寄せられました
いざ絡まれたとしたら、「その程度だ」と思うようにして受け流すことが大切。攻撃によってメンタルを擦り減らさないように注意したいところですね。
「モンデ」たちについて描いたエピソードは、多くのユーザーが関心を持ったようです。ツイートには多数のいいねに加え、リプライ欄には、
「自分がそうならないように自制してTwitterするようにします」
「SNSという不特定多数が観覧できるものに自分の意見を載せたならば、反論される覚悟は持たんといけないね」
「SNSには多いですよね。議論という名の罵声浴びせ大会。議題に沿って話し合うという本来の姿がそこになく、ボロクソに人格否定をして罵って自分の言いたいことを言うだけ言う」
「理路整然と話していれば、マトモな人間であれば納得するなりなんなりする気がします。それでも絡んでくる方の言葉は、もはや論ではなくていちゃもんの類ですね」
など、投稿に共感した人たちからの感想が数多く寄せられました。
SNSに出没する「モンデ」とは何か? pic.twitter.com/pyvdPwMnw9
— 洋介犬@悪魔の論破①5/12発売 (@yohsuken) May 4, 2023
投稿主さん「『相手を言い負かす』快感が目当てになっているのではないか?」
ツイートの投稿主さんにお話をうかがいました。
――今回の作品を描かれた経緯をお聞かせください
昨今、主にTwitterが先鋭化して「議論の場」と化していますが、その議論も「建設的に何か有意義な答えを出す」のが目的ではなく、「相手を言い負かす」快感が目当てになっているのではないか?という懸念からこの漫画を警鐘として描かせていただきました。
議論だけでなく、たわいもない他人の日常会話に入り込んで来て「はいそれ間違い!」と訂正と謝罪を要求する人もおり、歪んだ勝利欲求も加速しているのではと思います。
――Twitterで作品を投稿されている際に、大切にしているテーマや世界観がございましたら、ご教示ください。
基本としてホラー漫画家なのですが、幽霊よりも人間を扱ったサイコものが多いため、「人間はここまでやる/やれる」を内包することが多いです。
そこに「ありえる」を感じてくださる方が多く、読者さんにとっても「ありえてしまう怖さ」を共有できているように思います。
――今回SNSで投稿が話題になったことへのご感想をお聞かせください。
そこまで読者さんの心情に「刺さる」漫画になっているのなら漫画家として幸いです。誰かの心に長く残る因子となる漫画を描き続けられれば幸いです。
ツイートとあわせて漫画作品をチェック!
Twitterで注目を浴びている、漫画「SNSに出没する『モンデ』」をご紹介しました。
「@yohsuken」さんのTwitterでは今回ご紹介した漫画のほかにも漫画ツイートを多数投稿されています。
なお、ホラー漫画家として活動している「@yohsuken」さんは、5月12日にはホラー×風刺×論破をかけ合わせたユニークな最新作『悪魔の論破』(小学館)の単行本第一巻の発売も予定しています。
小学館の漫画サイト「やわらかスピリッツ」でも連載中なので、気になる人はそちらもあわせてチェックしてみてください。
参考資料
中沢 新