LIMOが2022年5月にお届けしたガーデニング記事から、人気の記事をピックアップして再掲載します。
(初掲載*2022年5月26日)
ひとつの鉢を小さな花壇に見立て、数種類の花を植えて作る寄せ植え。
ガーデニング上級者向けだと思われがちですが、ガーデニング初心者もカンタンに作ることができます。
今回は、暑い夏にピッタリ!爽やかな寄せ植えになる花の組み合わせを紹介します。キレイな状態をキープするためのポイントもあわせてお伝えしますので、さっそくみていきましょう。
【注目記事】【ガーデニング】夏らしいユニークな花姿!オシャレで個性豊かな植物オススメ8選
1. 夏の寄せ植えのポイントは?
寄せ植えを作るなら、できるだけ長くきれいな状態でキープしたいもの。特に暑い夏はお手入れや管理の仕方にも注意が必要です。
1.1 花の選び方
花を選ぶときには、それぞれの植物に適した生育環境を考慮することが大切。例えば、日光を好む植物の寄せ植えを日陰に置くわけにはいきませんし、夏の直射日光に弱い花の寄せ植えを炎天下で管理するのもおかしいですよね。
一方、多湿が好きな植物と乾燥が好きな植物を組み合わせると、水やりが難しくなったりします。育てる場所に適した植物や、生育に適した環境が似たもの同士の植物を組み合わせるようにしましょう。
1.2 水やり
夏は植物が吸い上げる水分量が多くなるため、毎日の水やりが必要です。特に気温が高い日は、1日2回の水やりが必要な場合も。植物と土の状態を見ながら、おこなうようにしてくださいね。
水やりのタイミングは、気温が高い時間帯を避けた朝と夕方がオススメ。鉢の下から流れ出るくらいたっぷりと与えるようにしましょう。
1.3 通気性
高温多湿の夏は、植物の株元や根が蒸れがち。通気性が悪いと病気が発生する恐れがあるため、できるだけ風通しのよい場所で管理します。
風向きを意識し、鉢の置き場所を変えてあげるのもよい方法です。蒸れやすいプラ鉢ではなく、通気性のよい素焼き鉢かテラコッタを使うと蒸れにくくなりますよ。
1.4 花ガラ摘み
花が咲き終わったあとの花ガラは、小まめに取り除くようにします。放置しておくとカビや病気の原因になることもあります。植物の健康状態も同時にチェックすれば、追肥や薬剤の散布など、必要な対策も講じることができますよ。
2. 夏の寄せ植えにオススメ!爽やかでオシャレな組み合わせ例を紹介
寄せ植えを作るときは、カラーテーマを決めるのがポイントです。
青・水色・紫などの寒色系にカラーリーフを組み合わせると、爽やかで清涼感のある寄せ植えに。メインカラーの反対色の花を植えれば、寄せ植えのアクセントにもなります。
それでは、オススメの組み合わせ例を紹介します。夏の寄せ植え作りの参考にしてくださいね。
2.1 アンゲロニア×ユーフォルビア×ニチニチソウ
穂状に花を咲かせる草丈が高い花のアンゲロニアと、小さな白い苞と細い茎が涼しげなユーフォルビア。これらの花に、暑さに強いカラフルなニチニチソウを組み合わせた寄せ植えです。いずれの花も秋まで楽しめます。
アンゲロニアとユーフォルビアを後列に、前列にニチニチソウを植え、日当たりがよい場所で管理しましょう。元気に育てば、長期間鑑賞できます。
アンゲロニアとユーフォルビアは多年草ですが、耐寒性は弱め。室温10度以上の屋内で管理すると冬越しも可能です。
2.2 サルビア×ペチュニア×ロベリア
草丈が高く花が縦並びに咲くサルビアに、大きめの花を垂れ下がるようにして咲かせるペチュニア。そして、草丈が低くカワイイ小花を咲かせるロベリアを組み合わせた寄せ植えです。
いずれも一年草扱いなので、初夏から秋にかけて花を楽しめます。
サルビアを後列、ペチュニアを前列、ロベリアを間に植えるのがベストなバランス。日当たりがよい場所で管理しましょう。
2.3 インパチェンス×斑入りアイビー×ハツユキカズラ
日陰でも元気に咲くインパチェンスと2種のカラーリーフを組み合わせた寄せ植えです。
葉に斑が入ったアイビーとハツユキカズラが爽やかさを生み出すとともに、インパチェンスの可愛らしさをグッと引き立てます。いずれも耐陰性があるので、日陰を飾るのにもピッタリ。
インパチェンスを後列に、アイビーとハツユキカズラを前列に植えます。秋にインパチェンスの花が終わったら、パンジーやビオラに植え替えて、翌春まで楽しめる寄せ植えにするのもおすすめです。
3. まとめにかえて
寄せ植えを簡単に作るコツは、花の種類を3種程度に絞ること。カラーテーマはあらかじめ決めておいてくださいね。
花の大きさが大・中・小、あるいは草丈が高・中・低になるように花を選ぶと、バランスのよい寄せ植えになりますよ。
主役を引き立てるアクセントカラーとして、白い花や斑入りのカラーリーフを使うと、よりオシャレな仕上がりに。季節ごとの寄せ植え作りを、ぜひ楽しんでくださいね。
LIMO編集部