広い庭や畑がなくても、ベランダやプランターなど少しのスペースがあれば野菜やフルーツを育てることが可能です。
収穫量はやや少なめにはなるものの、手入れや管理が行き届きやすく失敗しにくいのは小スペースならではの魅力といえるでしょう。
今回は、春から初夏にかけてスタートできる小さな庭やベランダにオススメの「野菜&フルーツ」をご紹介。初心者でも成功しやすいものを選びましたので、家庭菜園デビューを考えている人はぜひ参考にしてください。
小さな庭やベランダで楽しむ「野菜&フルーツ」6選
【オススメその1】ミニトマト
ミニトマトは家庭菜園の代表的存在。甘みが強い「トマトベリー」や「アイコ」、甘みも酸味も強くジューシーな黒トマト「ブラックチェリー」など、豊富な種類が揃っています。
種からでも育てられますが、成功率を上げたいときは苗から育てるのがオススメ。苗の植え付け適期は4~6月になり、収穫時期は約2か月後が目安です。
苗を植えてから1週間程度は毎日水やりが必要ですが、根付いたあとは露地植えの場合は1週間に1~2回程度、プランター栽培は土の表面が完全に乾いたらおこなうようにしましょう。
支柱を立ててツルを誘引しながら育て、実に栄養を送るためにも脇芽は小まめに取り除きましょう。※参考価格: 200~500円(3号ポット苗)
【オススメその2】キュウリ
シャキシャキとした食感が人気のキュウリも、小スペースでの栽培が可能。特に、実が10センチほどに成長したら収穫できる「ミニキュウリ」は小スペースの家庭菜園に最適です。
露地栽培もできますが、成長過程を考えると鉢植えやプランターでの栽培がオススメ。1つの鉢、またはプランターに1株のみ植え、支柱を立ててツルの誘引と脇芽取りをしながら育てましょう。
植え付け適期は4~6月、収穫は約2カ月後が目安です。乾燥に弱いので、水やりは1日2回を目安にたっぷりと与えてください。※参考価格: 200~500円(3号ポット苗)
【オススメその3】チャイブ
近年の家庭菜園に人気なのは、ネギによく似たチャイブ。ネギよりもマイルドな風味が特徴で、スープやオムレツ、ポテトサラダや炒め物など和洋中さまざまな料理に利用できます。
植え付け適期は3~5月になり、3株ほど寄せて植え付けるようにしましょう。乾燥に弱いので、水やりは小まめにおこなうのがコツ。葉が出ているあいだはいつでも収穫ができますよ。
秋になったら地上部は枯れますが、根は生きているので小まめに水やりをおこない、翌春以降の収穫に備えましょう。
【オススメその4】大葉
半日陰のスペースにオススメなのは、薬味の王様・大葉。葉数が多いので、1株植えておけば冷や奴や素麺、パスタや炒め物などさまざまな料理で活躍してくれますよ。
苗の植え付けは4月下旬~6月頃におこない、露地・鉢・プランター栽培ともに株間を20センチ以上開けるようにします。
乾燥を嫌うので水やりは小まめにおこないましょう。草丈が30センチ以上になったら、大きな葉から順に収穫してくださいね。※参考価格:200~400円(3号ポット苗)
【オススメその5】ラズベリー
甘酸っぱい果実が人気のフルーツ、ラズベリー。初心者なら鉢に植わっている鉢植え株を購入し、そのまま育てるのがオススメです。
収穫時期は「一季なり性」であれば初夏、「ニ季なり性」であれば初夏と秋の2回。水やりは、春は1日1回、夏は朝と夕方の2回、秋以降は表土が乾いたタイミングでおこないます。
鳥に狙われやすいので、防鳥ネットをかけて育てましょう。※参考価格:2000~5000円(2年生苗木)
【オススメその6】レモン
生食はもちろん、お菓子や料理、サラダなどさまざまな使い道ができるレモン。実を味わうのはもちろん、初夏に咲く白い花からはスパイシーな香りも楽しめます。
ベランダや小さい庭など小スペースで栽培する場合は、露地ではなく鉢栽培がオススメ。収穫は10月~翌4月頃が目安になります。
苗木からも育てやすい果樹ですが、すでに実がなっている実付き鉢植え株も流通していますので、好みに合わせて選んでくださいね。※参考価格:2000~7000円(2年生苗木)
家庭菜園で「収穫の楽しみ」を
採れたての新鮮な野菜やフルーツを味わえるのはもちろん、「育てる喜び」「収穫の楽しみ」が味わえるのも家庭菜園の魅力。
見た目や味のクオリティは市販品に届かないかもしれませんが、原因を究明し次回の糧にするのもひとつの楽しみ方といえるでしょう。
春から初夏にかけて植え付けできる野菜&フルーツは豊富にありますので、スペースが許す限りたくさんの野菜やフルーツを育ててくださいね。
LIMO編集部