長くもみ合ったチャネルを抜けて一段上のステージへ

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は、ローソク足の実体が、直近の戻り高値である3月9日の高値(2万8734円)を一時突破したことから、これを再度突破できるかどうかが大きなポイントでした。

実際には、25日(火)のザラ場で一時高値を更新(2万8806円)したものの、終値では戻ってしまいます。さらに翌26日は窓をあけて下落して寄り付くと陰線となりました。このまま上値を抑えられるかも思われましたが、27日(木)には25日移動平均線付近で反発。28日(金)にはさらに大きく窓をあけて上昇して寄り付くと陽線となってさらに上昇しました。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャートはいい形になっています。直近の戻り高値である3月9日の高値(2万8734円)を終値ベースで超えました。これまで、2万8500円~2万8700円付近で何度も上値を抑えられていましたが、これを突破したことになります。一段上のステージに上がったといっていいでしょう。

今後の上値メドとしては8月17日の高値(2万9222円)となります。そこを超えるといよいよ3万円の大台が視野に入ってきます。

先週の上昇により75日線が200日線を下から上に抜けるゴールデンクロスが形成されました。目線を上に持ち、積極的に買いのチャンスをつかみたいたいところです。

参考資料

下原 一晃