LIMOが2022年5月にお届けしたガーデニング記事から、人気の記事をピックアップして再掲載します。
(初掲載*2022年5月27日)
ガーデニングに欠かせないのが、さまざまなお手入れ。生きている植物が相手なので、水やりや草抜きなどの世話を止めるわけにはいきません。
初めはがんばっていたけど、次第に忙しくなって手が回らなくなってしまった…このようなことはできるだけ避けたいものです。
そこで今回は、手間いらずでガーデニングが長続きする庭づくりのコツと、手入れが簡単なオススメ植物を紹介します。
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1. 手入れがラクな庭とは?
植物を育てるための手入れには、植え込み・水やり・施肥・剪定・草抜き・植え替え・株分け・病害虫対策などがあります。
1年を通して様々な作業があり、寒い冬や暑い夏も含め、その時期に応じた手入れが必要です。植物の世話を手間と思うかどうかは、ライフスタイルやガーデニングスキルによって人それぞれでしょう。
負担に感じずガーデニングを楽しめるようにするには、自分ができる手入れのレベルを知ることが最初の一歩。
毎日世話できないのであれば、週に何日なら可能か、高いところに手が届くか、しゃがんで作業するのが苦痛でないか、自分が無理なくできるレベルを把握しましょう。
それに合わせた庭作りが手間いらずの庭への近道になります。
2. 手入れがラクな庭作りのコツは?
2.1 環境に適した丈夫な植物を選ぶ
庭に植える植物は、特徴や性質をチェックしておきましょう。
日当たりや水はけなど、植物の好む環境とは異なる場所に植えたり、繊細な性質の植物を選んだりすると、生育のための手間が通常以上に必要となってしまいます。
ワンシーズンで終わる一年草も、花後は植え替えの必要があります。手間をできるだけ少なくするためには、植えっぱなしで育つ多年草を、生育に適した場所で育てるのがオススメです。
2.2 土の面積を減らす
草抜きの手間を省くために、できるだけ土の面積を少なくして雑草が生えるのを押さえましょう。
地面をほふくして広がる植物をグランドカバーとして利用する、レンガや砂利で小径を作る、天然石や木材でデッキを作るなどが効果的です。
2.3 シンボルツリーを植える
オシャレでまとまりのよい庭にするにはシンボルツリーを植えてみるのもオススメ。あまり大きく生長せず、管理しやすい高さや樹形になる木を植えると手間がラクです。
落ち葉の掃除をしなくていいのは常緑樹。広葉樹は落葉するので、掃除の手間がかかりますが、四季の移ろいを感じられるメリットがあります。
2.4 欲張らない庭づくりをする
草花だけでなくバラも植えたい、野菜も作りたいなど、さまざまな植物を植えると手間が大変に。
最初は欲張らず無理のない程度の植栽にとどめましょう。
慣れてきたら少しずつ種類を増やせばいいのです。長続きできる庭からスタートするのがよいでしょう。
3. 手入れがラクな庭にオススメの植物5選!
3.1 ルドベキア
6~10月頃にキク咲きの花をパッと広げて咲くルドベキア。品種改良でカラーバリエーションが豊富になり、一重のほかに八重咲きも出回っています。
毎年花を咲かせる多年草の品種を選べば、植えっぱなしでも毎年花が咲いて手入れがラクです。※参考価格:400~600円前後(3号ポット苗)
3.2 カシワバアジサイ
カシワバアジサイは穂状に咲く大きな白い花が華やかな雰囲気。
深い切れ込みが入った葉はカシワの葉にそっくりです。
樹高は1~2メートルほどで、自然に樹形が整い手間がかかりません。※参考価格:800~2000円前後(3号ポット苗)
3.3 ヒペリカム
5~7月にかけて咲く黄色の花が鮮やかなヒペリカム。秋にはピンク色のカワイイ実がなり、フラワーアレンジメントなどによく利用される常緑低木です。
昔から庭木や公園で見かけることが多く、手入れをしなくてもこんもりと形よく整います。※参考価格:500~700円前後(3号ポット苗)
3.4 アオダモ
アオダモは比較的生育スピードが遅い落葉樹。葉が落ちたあと適度に剪定するだけで、樹形が自然に整い管理しやすくなります。春にフワフワした煙のような花が咲くのも魅力的です。※参考価格:1500~5000円前後(3号ポット苗)
3.5 ヒメツルソバ
コンペイトウのようなピンクの小さな花が咲くヒメツルソバ。初夏から秋まで次々と開花します。増えすぎて切り戻すほど強健な性質で、グランドカバーに最適です。
V字模様の入った葉がかわいらしく、秋には赤く紅葉します。※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)
4. まとめにかえて
初心者だけでなくガーデニング経験者にとっても、庭の手入れは楽しいときもあればストレスになることもあります。ガーデニングを負担なく続けるためには、自分に合った庭作りをすることが大切です。
忙しいときの水やりや草抜き、剪定や消毒などの大がかりな作業は、思い切ってプロに任せるという方法もあります。
ライフスタイルに合った庭作りで、日々のガーデニングをラクにしてみませんか。