株式市場の振り返り-日経平均株価は6日ぶり反発するも上値が重い展開

2017年8月23日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,434円(+50円、+0.3%) 6日ぶり反発
  • TOPIX 1,600.0(+3.9、+0.3%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,084.9(+5.7、+0.5%) 続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,044、値下がり銘柄数:842、変わらず:137
  • 値上がり業種数:22、値下がり業種数:11
  • 年初来高値更新銘柄数:126、年初来安値更新銘柄数:29

東証1部の出来高は14億5,332万株、売買代金は1兆9,037億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。

NY市場の大幅高を受けて買いが先行しましたが、24日から始まるジャクソンホール会議を控えて引き続き模様眺めムードが強かったようです。売買代金は3日連続で2兆円を割り込むなど、薄商いが続きました。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。しかし、そのプラス圏内でも荒い値動きとなり、寄り付き直後は一時+177円高となった一方、後場の開始直後には一時+24円高まで上げ幅を縮小しました。

これは、商いが少ない時によく起きるパターンです。結局、終値は6日ぶりの反発となったものの、上昇幅は小幅に止まるなど物足りなさが残りました。

なお、TOPIXも同じような値動きとなり、こちらは続伸で引けています。

東証マザーズ総合指数は続伸、売買代金は5日連続の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,888万株、売買代金は765億円となりました。出来高は前日より大幅減少となりましたが、売買代金は微減に止まっています。

目立ったテーマがない中で盛り上がりに欠けた商いに終始し、出来高は5,000万株に達せず、売買代金は5日連続の1,000億円割れとなりました。

なお、総合指数は続伸となり、1,100ポイント回復が徐々に近づきつつあります。新興市場は、兎にも角にも、個人投資家の投資資金の回帰が待たれますが、もう少し時間を要しそうです。

キーエンスが急騰して年初来高値を更新、トヨタ自動車やソニーも堅調に推移

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が大幅反発となり、ソフトバンクグループ(9984)とKDDI(9433)も大きく値を上げました。

また、キーエンス(6861)が急騰して連日の年初来高値更新となり、トヨタ自動車(7203)やスズキ(7269)など自動車株も総じて高く推移しています。

その他では、ソニー(6758)やニコン(7731)などハイテク株の一角が堅調に推移しました。

一方、ファナック(6954)が冴えない値動きとなり、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)と電通(4324)は年初来安値を更新しました。また、銀行株の下落に歯止めがかからず、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)が安く引けています。

新興市場では、そーせいグループ(4565)が下落して4日連続の年初来安値更新となり、CYBERDYNE(7779)も3日連続の安値更新となりました。また、前日にストップ高となったUbicomホールディングス(3937)は反落して引けています。

一方、ユーザベース(3966)が高値更新となりましたが、串カツ田中(3547)は高値更新後に売られて安く引けました。

青山 諭志