人生100年時代といわれる現在、老後資金の準備に関心を持つ人が増加しています。

年金支給開始年齢の引き上げなどのニュースを見て、「自分はどれくらい年金を受け取れるのだろうか」と不安を感じることもあるかもしれません。

そこで今回は、厚生労働省の資料をもとに現在の厚生年金の受給額や、老後資金の作り方について解説していきます。

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1. 厚生年金を受け取る人の約4人に1人が10万円未満

民間の企業で働く場合、多くは厚生年金に加入し65歳から年金を受給します。

現在すでに年金を受給している人は、どれくらいの金額を受け取っているのでしょうか。

出所:厚生労働省「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに筆者作成

厚生労働省年金局の「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金保険(第1号)の受給権者数は約1620万人です。

その内、年金が10万円未満の人は約370万人で、全体のおよそ23%を占めています。

つまり、厚生年金保険(第1号)の受給権者の約4人に1人が10万円未満の年金で暮らしているということになります。

少子高齢化が加速する現在、私たちが年金を受け取る頃にはさらに受給額が減少することがあるかもしれません。

豊かな老後生活を送るためには、公的年金に加えて自ら老後資金を準備しておくことが大切です。

ここからは、老後資金を作る4つの方法について紹介していきましょう。