LIMOが2022年5月にお届けしたガーデニング記事から、人気の記事をピックアップして再掲載します。
(初掲載*2022年5月11日)
夏に開花時期を迎える花々は、暑さにも負けず元気に花をつけ、夏の庭を鮮やかに彩ってくれます。
数年にわたって花を楽しめる多年草はシンプルでナチュラルな花を咲かせるイメージ。しかし夏に開花する多年草のなかには、パッと目を引く明るい雰囲気の品種もあります。
そこで今回は、夏に華やかな花が咲く、オススメの多年草を紹介します。さっそくみていきましょう。
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1. 花苗を上手にレイアウトするには?
1.1 草木の丈を意識して配置する
植物の背丈を意識してレイアウトを考えると、初心者でもすっきりと奥行きを感じる庭が演出できます。高木あるいは低木など、草花より背の高い植物は奥側に、小さいサイズの植物は手前に植えるのがポイントです。
1.2 配色でメリハリをつける
花色はメインカラーを中心にそろえ、アクセントカラーの花をところどころに置くとよいでしょう。それぞれの花の配置は開花時期も考慮しましょう。
さまざまな色を組み合わせた庭もステキですが、まとまりのない見映えになる可能性も。カラーリーフやグランドカバープランツを配置して、目線を動かすのもオススメです。
1.3 まとめて群生させる
多年草は素朴でナチュラルな花が多いのが特徴。選ぶ多年草によっては地味になってしまうときもあります。
花色が白、ナチュラルカラーの小花を咲かせる品種は、少し多めに植えるとまとまりがよく、オシャレな印象になります。もともと華やかな品種は、まとめて植えると豪華な見た目に。好みに応じて、量を調整するとよいでしょう。
数個の鉢に分けて植えて、配置してみるのもオススメ。まとまって群生しているような雰囲気になりますよ。
2. 夏に鮮やかな花が咲く!オススメの多年草6選
2.1 クレマチス
クレマチスはツル性の多年草。花色や形が豊富で、紫、ブルー、白の花を咲かせるクレマチスを選ぶと涼やかな雰囲気を演出できるでしょう。ツル性なので壁やアーチを這わせると、壮大な景色を楽しめます。
四季咲きの場合、開花期は4~10月。他にも夏~秋にかけて花が咲く品種もあります。花が終わると、枯れ枝のようになってしまいますが、開花時期になると細い枝から再び芽吹いて、美しい花を咲かせます。※参考価格:500円(ポット苗)~3000円(4号鉢)前後
2.2 ガイラルディア
ガイラルディアはオレンジ色や黄色の花が美しい多年草。暑さに強く、夏のあいだは次々と花をつけて楽しませてくれます。開花期は6~10月。
枯れた花をこまめに摘み取る手間はかかりますが、日当たりと風通しに気を付けると土壌を選ばず元気に育ちます。切り戻しは夏前までに済ませておきましょう。秋にも再び花を楽しめます。※参考価格:200~800円前後(3号ポット苗)
2.3 モナルダ
モナルダの開花期は6~9月。和名は「タイマツバナ」と呼ばれるように、タイマツのような形の花をつけるハーブです。ベルガモットとも呼ばれ、芳香で親しまれています。
日当たりがよい場所に植えておくと、1メートルくらいまで生長することも。
地下茎をどんどん伸ばして生育するので、大きく増やしたくない人は、鉢ごと植えるなど根域制限をして育てるとよいでしょう。※参考価格:300円前後(3号ポット苗)
2.4 ダリア
ダリアはキク科の球根植物。品種改良が盛んにおこなわれているため、花の大きさ、色が非常に豊富。存在感がある佇まいで庭を華やかに彩ります。
開花期は6~11月。春から夏にかけて球根を植え付けます。夏に開花しますが、真夏の暑い時期には花が咲かないことも。順調に育っていれば、秋には花が咲くので気長に育ててみてくださいね。※参考価格:800円前後(1球)
2.5 アガパンサス
アガパンサスは花火のような紫のカワイイ花を咲かせる多年草。スッと伸びた茎の先に球状につく花姿が美しく可憐です。庭が爽やかな雰囲気に包まれるでしょう。
開花期は5~8月。初心者でも育てやすい強健な性質で、土壌も選びません。
1メートル以上に大きく育つ品種もあれば、小型の品種もあります。スペースに応じて選ぶとよいでしょう。※参考価格:400~800円前後(3号ポット苗)
2.6 エキナセア
中心部がイガグリのように盛り上がり、色鮮やかな花びらが囲む姿が個性的なエキナセア。昨今はカラフルな花色の品種も出回るようになり、ドライフラワーにもよく使われています。
開花期は6~8月。強健な性質で、暑さと寒さに強く、初心者でも育てやすいでしょう。過湿になると根腐れの可能性があるので、梅雨時期は気をつけて育てます。※参考価格:500~900円(3号ポット苗)
3. まとめにかえて
今回は、初夏から夏にかけて鮮やかな花が咲く多年草を紹介しました。
一度植えれば数年に渡って楽しめるのが多年草のメリット。自然に近い形にレイアウトして楽しむのもオススメです。
ブルーやパープルの花色を選べば、涼やかな印象の庭に。レッドやオレンジの花を選べば、華やかで明るい雰囲気の庭になります。熱中症に気を付けて、夏のガーデニングも楽しんでくださいね。
LIMO編集部