株式市場の振り返り-日経平均株価は4日続落、重要イベントを前に手控えムード

2017年8月21日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,393円(▲77円、▲0.4%) 4日続落
  • TOPIX 1,595.1(▲2.1、▲0.1%) 4日続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,075.0(▲9.7、▲0.9%) 続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,038、値下がり銘柄数:852、変わらず:133
  • 値上がり業種数:17、値下がり業種数:16
  • 年初来高値更新銘柄数:71、年初来安値更新銘柄数:50

東証1部の出来高は14億690万株、売買代金は1兆7,534億円(概算)となり、いずれも先週末より大幅減少となりました。

21日から始まった米韓合同軍事演習による北朝鮮リスクの再燃懸念や、24日から始まるジャクソンホール会議を控えて様子見スタンスが強まりました。売買代金は6月26日以来の低水準となっています。

そのような中、日経平均株価は寄り付きこそ高かったものの、その後は終日マイナス圏で推移しました。前場の終盤には一時▲104円安となる場面が見られるなど、下値を模索する値動きが続いたようです。

結局、終値は19,400円を割り込む4日続落となりました。

なお、TOPIXも冴えない値動きでしたが、小型株を中心に底堅さも見せており、下落率は日経平均株価より小幅に止まって引けています。

東証マザーズ総合指数は続落、売買代金は3日連続の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は6,439万株、売買代金は817億円となりました。出来高は先週末より増加しましたが、売買代金は減少しています。大型株市場同様に様子見スタンスが強まり、盛り上がりに欠けた商いとなりました。売買代金は3日連続で1,000億円を下回っています。

また、総合指数も続落となり、1,100ポイント回復がさらに遠のきました。個人投資家の投資資金の回帰が待たれますが、少し時間を要しそうです。

りそなHDや野村HDが年初来安値更新、自動車株ではトヨタ自動車が逆行高

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が大幅続落で年初来安値を更新し、エーザイ(4523)や電通(4324)も安値更新となりました。

また、引き続き金融株と不動産株が売られ、りそなホールディングス(8308)、野村ホールディングス(8604)、三菱地所(8802)が年初来安値を更新しています。

その他では、富士通(6702)やソニー(6758)などハイテク株に売りが目立ちました。

一方、トヨタ自動車(7203)が堅調に推移して逆行高となり、キーエンス(6861)も続伸となりました。また、花王(4452)や資生堂(4911)などトイレタリー株が買われ、中部電力(9502)など電力株が値を上げています。

新興市場では、そーせいグループ(4565)が下落して連日の年初来安値更新となり、CYBERDYNE(7779)も安値を付けました。一方、串カツ田中(3547)が大幅続伸となり、Aiming(3911)が値を飛ばしてストップ高で引けています。

青山 諭志