直近の戻り高値を超えて中期的な上昇トレンドへ

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は、ローソク足の実体が、25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線という、主要な移動平均線を突破したことから、これを維持できるかどうかが大きなポイントでした。実際には、ローソク足の短いもみ合うような動きとなりましたが、高値圏での底堅い動きとなりました。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャートはとてもいい形になっています。大きな特徴は、直近の戻り高値である3月9日の高値(2万8734円)を一時突破したことです。これにより、1月4日の安値(2万5661円)を始点とする中期的な上昇トレンドが完成しました。1月4日の安値と、3月16日の押し安値(2万6632円)とを結ぶトレンドラインがチャネルの下限となって、上昇が期待できます。楽しみなのは、チャネルの上限は3万円を超えることです。3万円の大台も見えてきました。

今週、まずは直近の戻り高値である3月9日の高値を突破し維持できるかどうかがポイントになります。このあたりで下値をサポートされることが確認できたら目線を上に持ち、積極的に買っていきたいところです。

逆に、この1カ月あまりで急上昇したことから若干の調整が入るかもしれませんが、チャネルの下限である2万8000円や25日線付近までは押し目買いの好機と見ていいでしょう。

参考資料

下原 一晃