4. 共働き世帯の増加から将来の年金を考える

夫婦共働き世帯の増加によって、厚生年金に加入している妻が一昔前に比べて多くなっていることが予測できます。

そのため、女性である妻が将来もらえる年金額は、今回紹介した平均年金月額よりも今後多い結果になったとしても何ら不思議なことではありません。

ただし、厚生年金保険から支給される「老齢厚生年金」は、厚生年金の加入期間や報酬額といった、男女差ではなく「個人差」が金額に影響を与えることを忘れてはなりません。

つまり、現代の働き方に例えると、「年収106万円」や「年収130万円」といった、いわゆる扶養の範囲内に収まる働き方を妻が行っている場合、夫と妻がもらえる将来の年金に差が生じることになります。

将来の老後生活や年金に対して不安がある場合、これからの働き方も含めて、自分たちにあった無理のない対策は何なのかを改めて再確認しておきたいものです。

参考資料

佐藤 元宣