2. 4月からの国民年金と厚生年金は増額も、物価上昇には届かず
貯蓄がなくても年金がしっかりと貰えればいいですが、個人差が大きいものです。
4月からは物価上昇もあり、年金額が以下のように改定されました。
2.1 2023年度の国民年金と厚生年金の年金額
- 国民年金(満額):6万6250円(新規裁定者。68歳以上の方は6万6050円)
- 厚生年金はモデル夫婦(2人分の国民年金と厚生年金):22万4482 円
しかし年金の仕組み上、マクロ経済スライドにより、物価上昇ほどは上がっていません。今年も食品を始めとした値上げが続いており、家計が厳しい方も多いでしょう。
実際に国民(基礎)年金と厚生年金の平均年金月額の平均月額は以下の通りです。
2.2 国民(基礎)年金と厚生年金の平均年金月額
国民(基礎)年金:5万6368円
厚生年金(国民年金部分を含む):14万3965円
- 厚生年金(男性):16万3380円
- 厚生年金(女性):10万4686円
加入月数や収入に応じて決まる厚生年金は個人差が大きく、女性のほうが男性より約6万低いため、老後対策がより重要といえます。