3.【日本郵船(9101)の株】株価推移とリスクは?
配当金と株主優待を確認しましたが、日本郵船の株価についても2020年4月~2023年4月の推移をチャートで確認しましょう。
2020年4月は500円前後でしたが、2021年に入ってから急騰し、2021年後半~2023年まで基本的に2500~3500円の間を推移しています。
この一因として、主力事業の一つであるコンテナ船運賃の高騰が挙げられます。
コンテナ船運賃は英バルチック海運取引所が発表する、外航不定期船の運賃指数である「バルチック海運指数」を確認すると、2021年に入り高騰しているのがわかります。
しかし、バルチック海運指数は2022年夏以降下落しており、日本郵船も株価が一時下落した後、それ以降はもみ合いの状態が続いています。
当時「海運バブル」とも言われたように、運賃は一時高騰したものの下落しているため、今後は動向を見ながら業績の悪化や減配といったリスクも考えておくべきでしょう。
もともと海運業は景気に左右されやすく、ハイリスクな事業と言われており、業績も読みにくい部分があります。
業績や経済情勢をきちんと確認した上で投資をおこなう必要があるでしょう。