貯蓄ゼロのおひとりさまが検討したい老後対策4選
貯蓄ゼロのままでは老後の生活が不安です。では、貯蓄ゼロのおひとりさまはどのような老後対策が必要なのでしょうか。
貯蓄ゼロのおひとりさまが検討したい老後対策を4つ紹介します。
老後対策1.生活費を下げる
まずは、少しでも貯蓄を増やすために生活費を下げることを検討しましょう。特に、固定費の見直しがおすすめです。
節約しやすい固定費は以下のとおりとなります。
- サブスク料金(スマホアプリの解約など)
- 保険料(生命保険や損害保険の見直しなど)
- 携帯料金(格安SIMへの切り替えなど)
- 車に関する費用(シェアカーへの切り替えなど)
- 住宅に関する費用(住宅ローンの借換、家賃の安い家への引っ越しなど)
特に、サブスク料金はぜひ見直してみてください。使っていないスマホアプリのサブスク料金が継続的に発生していることはよくあります。
月の固定費を5000円下げられれば、年間6万もの節約が可能です。
老後対策2.年収を増やす
年収アップも有効な老後対策です。毎月貯蓄に回せるお金が増える以外にも、メリットとして将来の年金額が増えることがあげられます。
1970年生まれの会社員が23歳から60歳まで勤務した場合、65歳から受給できる平均年収ごとの年金受給額は以下のとおりです。
平均年収ごとの目安年金受給額
平均年収 年金受給額
- 300万円 月額11万円
- 400万円 月額12万5000円
- 500万円 月額14万5000円
- 600万円 月額16万円
- 700万円 月額17万5000円
- 800万円 月額19万円
- 900万円 月額21万円
上記の試算によれば、平均年収が300万円の会社員と500万円の会社員では、毎月もらえる年金に3万5000円もの差があります)。
今は転職が当たり前の時代です。現在の年収が低いと感じている場合は、転職活動を検討するのも一つでしょう。
老後対策3.先取り貯金をはじめる
確実に貯めるには先取り貯金がいいでしょう。給料日に毎月一定額を積み立て、残ったお金で生活する先取り貯金なら、ほっておいてもお金が貯まります。
ある程度貯蓄ができたら、一部で資産運用を検討するのもいいでしょう。資産運用の中でも積立投資は基本的に早くはじめると効果を得やすいです。
たとえば月5000円を年利3%で運用した場合、30年後の資産額は約291万円(元本180万円)です。元本180万円から111万円も資産が増えています。
積立投資では税金が非課税となるNISAを活用するといいでしょう。リスクもあるのでまずは情報収集してみてください。
老後対策4.長く働く
長く働いて、年金の受給開始時期を遅らせることも検討しましょう。
年金は通常65歳から受け取りますが、実は75歳まで受給開始を遅らせることが可能です。受給開始時期を遅らせるほど、もらえる毎月の年金額は増えます。
受給開始年齢ごとの年金増額率は以下のとおりです。
年金の繰り下げ受給の増額率
受給開始年齢 年金増額率
- 66歳 8.4%
- 67歳 16.8%
- 68歳 25.2%
- 69歳 33.6%
- 70歳 42.0%
- 71歳 50.4%
- 72歳 58.8%
- 73歳 67.2%
- 74歳 75.6%
- 75歳 84.0%
75歳まで受給開始を遅らせれば、65歳に受給開始した場合と比べて84%も毎月の年金額を増やせます。
本当に得になるかは個人差がありますが、65歳以降も働いて年金の受給開始を遅らせることを検討するのも一つです。