2. 家賃保証会社の仕組み

家賃保証会社は、借主が家賃を滞納してしまった場合に、借主に代わって家賃を貸主に支払うことを保証します。そして借主は、立て替えられた家賃を家賃保証会社に対して支払うことになります。

つまり、家賃保証会社は、借主の連帯保証人としての役割をしているのです。

家賃保証会社は借主が自由に選べるものではなく、貸主や管理会社によってあらかじめ利用できる家賃保証会社が決められているのが一般的です。

また、家賃保証会社の利用にあたり、一般的には借主が毎月支払う賃料等(賃料・共益費・駐車場代など)に応じた保証料を支払います。保証料の金額や支払い方法は保証会社によって異なるため、賃貸物件を借りる際には、いつ・どのくらいの金額がかかるのかしっかりと確認しておくことが大切です。

家賃保証会社を利用するメリットは、貸主や管理会社にとっては借主の家賃滞納リスクを回避しやすくなることが挙げられます。入居審査を行うとはいえ、個人の連帯保証人よりも企業として保証する家賃保証会社の方が安心感を得やすいでしょう。

また、借主側は、契約者と同じ責任を負う義務が生じる連帯保証人になってもらうことを親族などに頼めないという人もいるでしょう。連帯保証人を準備できなくても、家賃保証会社を利用することで賃貸物件を借りやすくなることは、借主側のメリットだといえます。

近年は連帯保証人よりも家賃保証会社を利用した賃貸借契約の方が主流となってきています。家賃保証会社についてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
今どきは保証人より保証会社が主流なの?家賃保証の仕組みとメリット・デメリット