株式市場の振り返り-日経平均株価は5日ぶり反発、一時19,800円台乗せ

2017年8月15日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,753円(+216円、+1.1%) 5日ぶり反発
  • TOPIX 1,616.2(+17.1、+1.1%) 5日ぶり反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,067.6(+0.3、+0.03%) わずかに4日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,537、値下がり銘柄数:393、変わらず:93
  • 値上がり業種数:31、値下がり業種数:2
  • 年初来高値更新銘柄数:99、年初来安値更新銘柄数:27

東証1部の出来高は16億5,080万株、売買代金は2兆2,363億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。NY市場の急反発や円高一服などにより、個人投資家を中心とした買い戻しが増加しましたが、地政学リスクを見極める模様眺めムードは強く、商いはやや低調でした。ただ、売買代金は2兆円超えを維持しています。

そのような中、日経平均株価は大幅反発で始まり、終日プラス圏で推移しました。前場の半ばには一時+287円高となる場面が見られ、後場の終盤にも19,800円台を付けるなど堅調でした。

しかし、大引けに掛けて上げ幅を縮小し、失速したままで引けています。それでも、5日ぶりの反発となりました。

なお、TOPIXも同じような値動きで5日ぶりの反発で引けました。

東証マザーズ総合指数は4日ぶり反発、売買代金は再び1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,540万株、売買代金は930億円となり、いずれも前日より減少しました。前日に8日ぶりに1,000億円を回復した売買代金も、再び1,000億円を下回るなど低調な商いで終わっています。

また、総合指数もわずかに上昇したものの、ほぼ前日比横ばいで引けており、1,000ポイント割れが遠のいた印象はありません。引き続き、個人投資家の投資資金の回帰が待たれますが、少し時間を要しそうです。

富士フイルムホールディングスが急騰、資生堂は3日連続の年初来高値更新

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)、東京エレクトロン(8035)、KDDI(9433)、ダイキン工業(6367)など主力大型株が大きく値を上げ、日経平均株価の上昇に寄与しました。

また、前日に決算発表を行った富士フイルムホールディングス(4901)が一時+8%高の急騰となり、終値でも+7%超高で引けています。

その他では、資生堂(4911)が大幅続伸となって3日連続の年初来高値更新となり、良品計画(7453)も値を上げて高値更新となりました。

一方、コマツ(6301)や日立建機(6305)が逆行安となり、シマノ(7309)も下落して連日の年初来安値更新となりました。また、アサヒグループホールディングス(2502)は取引時間中に年初来高値を更新後、利益確定売りに押されて安く引けています。

新興市場では、アクセルマーク(3624)が値を飛ばして年初来高値を更新し、インフォテリア(3853)やインターネットインフィニティー(6545)も+10%超高の爆騰となりました。

一方、CYBERDYNE(7779)が値を下げて年初来安値を更新し、ミクシィ(2121)も冴えない値動きで終わっています。

青山 諭志