40歳~50歳代世帯の「食費」の平均額と割合
ここ最近では、卵や冷凍食品、調味料、菓子、お酒などの食品や、外食業界などで値上がりしていることもあり、食費の節約を目指しているご家庭もあるでしょう。
しかし、食事は心と身体の健康を維持するうえでも大切なこと。ただ漠然と節約を掲げていい訳ではありません。
まずは、家計の消費支出合計のうち、食費の占める割合である「エンゲル係数」を算出し、食費が多すぎになってないかを確かめてみるとよいでしょう。
40歳~50歳代2人以上世帯の1か月の食費と消費支出、エンゲル係数は以下のとおりです。
エンゲル係数(%)は「食費÷消費支出合計×100」で計算することができます。
- 40~44歳:食費(8万3398円)、消費支出(30万6598円)、エンゲル係数(27.2%)
- 45~49歳:食費(8万3368円)、消費支出(33万3195円)、エンゲル係数(25.0%)
- 50~54歳:食費(8万3894円)、消費支出(36万7076円)、エンゲル係数(22.9%)
- 55~59歳:食費(8万3984円)、消費支出(35万2056円)、エンゲル係数(23.9%)
総務省のデータによれば、全年齢での平均的なエンゲル係数は26.6%。
消費支出に占める割合の約4分の1が目安になります。
40歳~50歳代の食費の平均は、世帯構成もありますが、約8万4000円。
40歳代のエンゲル係数は、25.0~27.2%です。
全年齢でのエンゲル係数の平均と比較しても0.6~1.6ポイントの差となり、ほぼ同水準の数値といえます。
一方、50歳代のエンゲル係数は、22.9~23.9%です。
全年齢でのエンゲル係数の平均に対し、2.7~3.7ポイント低めという結果になりました。
エンゲル係数は、他の消費支出のバランスで高くなったり低くなったりします。
50歳代の世帯は、40歳代の世帯よりも、消費支出が3~6万円多いことで、エンゲル係数が平均値よりもやや低くなっていると考えられます。
もし、家計費の節約を考えるなら、食費はいまのままの予算をキープしつつ、それ以外の消費支出で3~4万円ほど見直せるものを探すとよいでしょう。
一方、40歳代の世帯は、平均的なエンゲル係数の水準といえます。
食費は節約せず、より栄養バランスを良くするよう心がけるのがよいでしょう。