3. 年金が少ない人の老後対策
年金が少ない方は、どのように老後対策を進めればいいのでしょうか。
支出を減らす・年金収入を増やす・老後資金を増やすという視点から、老後対策3選を考えます。
3.1 生活費のダウンサイジングをする
定年退職を迎える前から、徐々に収入はダウンする傾向にあります。
子どもの教育費や住宅ローンなどの負担が減るかもしれませんが、それ以外の支出減も徐々に意識しましょう。
節約を続けるコツは、保険やサブスクなどの固定費の見直しを優先することです。
3.2 厚生年金や国民年金の受給額を上げる
国民年金の受給額は、保険料を支払った月数によって決まるため、もし過去に保険料を支払っていない期間がある場合は追納するとよいでしょう。
繰下げ受給も有効です。受け取りを66歳より後に遅らせることで、1ヶ月ごとに0.7%、最大で84%も受給額を増やせます。
厚生年金受給者は、長く働くことや年収アップも有効な対策となるでしょう。
3.3 老後資金を増やす
老後資金としてコツコツ貯蓄を進めている方も多いですが、「増やす」という視点も重要になります。
低金利の現代では、なかなか預貯金でお金を増やすことは難しいでしょう。
投資信託などの資産運用を利用すれば、複利の効果でお金を増やすことが期待できます。
大事な老後資金なので、リスクについてはしっかり把握しましょう。長期・分散・積立という3原則を守り、リスクを抑える視点が重要です。