6. 年金から天引きされる住民税

年金から住民税が天引きされる人は、年齢が65歳以上で、1年間で受け取る老齢年金が18万円以上の人が対象です。

65歳以上の方のうち、老齢もしくは退職を支給事由とする年金を受給している方であって、年間の受給額が18万円以上の方。

引用:日本年金機構「年金から介護保険料・国民健康保険料(税)・後期高齢者医療保険料・住民税を特別徴収されるのはどのような人ですか。」

なお、住民税も所得税や復興特別所得税と同様、障害年金と遺族年金は、受け取った人の性別や年齢を問わず、特別徴収(天引き)されることはありません。

7. 月額20万円の年金で安心した老後生活が送れるのか

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将来受け取る年金額や年金の種類によって、年金から天引きされる税金や社会保険料の金額は人によって異なります。

また、生活水準や金銭感覚による個人差を考えますと、月額20万円の年金で安心した老後生活が送れるのかどうかも人によってさまざまでしょう。

とはいえ、安心できる年金生活を送るためには、少なくとも以下で紹介するポイントを再確認しておくことが望ましいといえます。

  • 自分は将来どのくらいの年金を受け取れるのか
  • 年金生活をしながら各種ローンの返済など、多くのお金が支出することはないか
  • まとまった貯蓄を年金生活までに準備できそうか
  • 多くの医療費や介護費が必要になった場合、どこからお金を充てるのか

上記ポイントについて再確認と対策準備を行うことは、たとえ、年金から天引きされる税金や社会保険料の金額が多かったとしても安心できる老後生活が送れるきっかけになることでしょう。

参考資料

佐藤 元宣