2. 2023年3月期第3四半期決算は好悪材料が併存し材料視されず
ニデックは2023年1月24日に第3四半期決算説明会を行なっていますが、この決算は好材料・悪材料が混ざり合っていたため、株価を動かす要因にならなかったと思われれます。
2023年3月期第3四半期の業績自体は前年同期比で売上高が増加、一方で営業利益が減少しています。
当期には、今後の業績回復のために進めている構造改革の費用も計上しています。
今後の業績にポジティブに働く可能性を踏まえれば、この費用増は一概にネガティブとはいえません。また、本業以外の要因も含めた税引前利益では増益となっているため、良し悪しどちらもつきづらい内容です。
業績予想も同様で、売上高については上方修正、利益については下方修正しており、こちらも好悪併存する内容となっています。
このような決算結果であったため、1〜2月のニデックの株価は下げ止まった一方で反転することもなく、横ばいが続いたと考えられるでしょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。