2. 2023年3月期第3四半期決算は好悪材料が併存し材料視されず
ニデックは2023年1月24日に第3四半期決算説明会を行なっていますが、この決算は好材料・悪材料が混ざり合っていたため、株価を動かす要因にならなかったと思われれます。
2023年3月期第3四半期の業績自体は前年同期比で売上高が増加、一方で営業利益が減少しています。
当期には、今後の業績回復のために進めている構造改革の費用も計上しています。
今後の業績にポジティブに働く可能性を踏まえれば、この費用増は一概にネガティブとはいえません。また、本業以外の要因も含めた税引前利益では増益となっているため、良し悪しどちらもつきづらい内容です。
業績予想も同様で、売上高については上方修正、利益については下方修正しており、こちらも好悪併存する内容となっています。
このような決算結果であったため、1〜2月のニデックの株価は下げ止まった一方で反転することもなく、横ばいが続いたと考えられるでしょう。