株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続落、3連休前に持ち高調整の動き

2017年8月10日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,729円(▲8円、▲0.1%) 3日続落
  • TOPIX 1,617.2(▲0.6、▲0.04%) 3日続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,078.1(▲11.8、▲1.1%) 続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:975、値下がり銘柄数:935、変わらず:112
  • 値上がり業種数:14、値下がり業種数:19
  • 年初来高値更新銘柄数:95、年初来安値更新銘柄数:50

東証1部の出来高は19億6,413万株、売買代金は2兆5,327億円(概算)となり、いずれも前日より小幅減少となりました。前日の大幅下落を受けて、下値を拾う動きや3連休を控えたポジション整理などもあり、前日並みの商いとなりました。売買代金も連日で2兆5,000億円を上回っています。

そのような中、日経平均株価は前日の大幅下落の反動で反発して始まり、前場の序盤には一時+91円高となる場面が見られました。しかし、その後は売りに押され始め、後場はほぼ一貫してマイナス圏での値動きとなりました。

結局、小幅ながら下落して引け、これで3日続落となっています。大幅下落の翌日としては、やや物足りない動きに終始したと言えましょう。

なお、TOPIXも同じような値動きで推移し、3日続落で引けました。

東証マザーズ総合指数は続落、売買代金は7日連続で1,000億円割れの薄商い

東証マザーズの出来高は6,513万株、売買代金は859億円となり、いずれも前日より小幅に減少しました。商いは引き続き低水準となっており、売買代金は7日連続で1,000億円を下回っています。なお、売買代金が7日連続で1,000億円を下回るのは、約7カ月ぶり(1月18日~31日以来)のことです。

また、総合指数も▲1%超安の続落となり、終値では連日で1,100ポイントを割り込みました。引き続き、個人投資家の投資資金の回帰が待たれますが、少し時間を要しそうです。

決算発表後の電通が▲6%超安の急落、資生堂は一時+15%超高の爆騰

個別銘柄では、前日に通期業績予想を下方修正した電通(4324)が▲6%超安となる急落となり、年初来安値を更新しました。

また、ファーストリテイリング(9983)、大塚ホールディングス(4578)、オリンパス(7733)なども値を下げて、いずれも年初来安値を更新しています。

その他では、りそなホールディングス(8308)や野村ホールディングス(8604)など金融株が軒並み下落し、大和証券グループ本社(8601)は連日の安値更新となりました。

一方、前日に好決算を発表した資生堂(4911)が一時+15%超高の爆騰となり、終値でも+14%弱高となるなど、大きく買われました。

また、スズキ(7269)や良品計画(7453)が年初来高値を更新して引けています。

新興市場では、グレイステクノロジー(6541)やソレイジア・ファーマ(4597)が急落し、Gunosy(6047)も高値更新後に値を消しました。一方、インフォテリア(3853)が値を飛ばし、フリークアウト・ホールディングス(6094)は急騰して引けています。

青山 諭志