桜の季節が過ぎましたが、暖かくなってイベントなども多くなり、外出しやすい季節になってきましたね。

お出かけが増えると、必然的に出費が増えてしまうもの。老後の家計を支えるのは、主に年金となります。

2023年4月より公的年金の制度が一部改正されました。

中でも特例的な繰下げみなし増額制度に注目しましょう。今は利用する方はさほどいないかもしれませんが、今後使える方も増えてくると思います。

選択肢が増えてくると考えると良いのではないでしょうか。

【注目記事】年金を増やしすぎた夫婦を待つ悲劇。手遅れになる前に知っておくべき繰下げ受給の仕組み

1. 年金の繰下げ制度とは

老齢基礎年金や老齢厚生年金は、原則として65歳から受給することができます。

65歳より前に受け取ることを繰り上げ、66歳以降に受け取ることを繰り下げと言いますが、4月から繰り下げについての改正が行われました。

繰下げ受給制度については2022年4月にも改正が行われ、老齢年金の繰り下げ受給の上限年齢が75歳までに引き上げられています。

出所:日本年金機構「老齢年金ガイド 令和5年度版」

66歳以降に年金を受け取ることで、1ヶ月あたり0.7%年金を増やすことができますが、請求するまでの間、公的年金を受け取ることができません。

貯蓄が多い方、給与や家賃などの収入がある方で、公的年金をもらわずとも生活できている方は、繰下げ受給や繰下げ待機をしてもいいですね。