日本の女性の平均年収。正社員でも「400万円」超えず
今回の株式会社クラレのランキングによれば、1位の「看護師」は26年連続とのことです。
一般的には会社員になる方が多いイメージもありますが、「会社員」は今回の3位が過去最高とのこと。
看護師と公務員が人気なのは、その安定性や収入によるところが大きいでしょう。
国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」によれば、日本の平均年収は443万円です。
正社員と正社員以外にわけた給与所得者数と平均年収も確認しましょう。
正社員(正職員)※の給与所得者数と平均年収
全体:3588万人・508万円
- 男性:2368万人・570万円
- 女性:1220万人・ 389万円
正社員(正職員)以外※の給与所得者数と平均年収
全体:1271万人・198万円
- 男性:429万人・ 267万円
- 女性:843万人・ 162万円
※ 令和2年分以前については「正社員(正職員)」は「正規」、「正社員(正職員)以外」は「非正規」であっ たことから、伸び率(%)等については参考とする。
女性は正社員であっても、平均年収は389万円となっています。
年代別の平均で見ても、女性の平均年収が400万円を超えることはありません。
それには先ほどの給与所得者数でも確認した通り、パートタイムで働く女性が多いのも一因でしょう。
ただ正社員であっても男性との年収差は約180万ですから、日本では女性の年収が低い傾向にあるのは確かです。
先ほどの「看護師・薬剤師・保育士」であれば、保育士で400万円前後、看護師は500万円前後、薬剤師は500万円台後半となっており、いずれも女性の平均年収を超えます。
もちろん雇用形態などによる差はありますが、平均年収や再就職のしやすさを考えると、子どもに資格職を願う親が多いのもわかるでしょう。