ここまでのデータで驚かれた方も多いでしょう。一方でもうお分かりの方もいらっしゃるかもしれませんね。一体この企業はどこなのでしょうか。

正解は、大阪に本社を構えるキーエンスです。

キーエンスは学生の間でも若くして高額の年収を手にすることができるということで有名ですが、それは、ここまで見てきた数字から分かるようにビジネスモデルとして強力な仕組みがなければ実現していないでしょう。

同社は1974年の会社設立以来、センサーを中心として生産ラインの自動化(FA、ファクトリー・オートメーション)に関する分野を40年近く取り扱ってきたという背景があります。現在は、インダストリー4.0やスマート・ファクトリーといったコンセプトともに非常に注目されている分野でもあります。

顧客の業種は、半導体・液晶、電機・電子といったハイテク産業から、日本の幅広い産業を支える自動車業界、食品・薬品、金属・鉄鋼、化学・プラント業界というように幅広く、これら顧客からのニーズを取り込み、サービスを発展させてきた歴史があります。

生産現場は自動化が進んでいるとはいえ、いまだ人手を必要とするプロセスが様々な領域で残っています。そうしたポイントを一つずつ取り組み、ソリューションとしてハードウェアを取り入れながら解決してきたことが営業利益率の高さと売上高の大きさにもつながっていると見えます。

まとめにかえて

いかがでしたか?今回は圧倒的な数字データが特徴的なキーエンスを紐解きました。みなさんはすぐにおわかりになりましたか?もしかすると俄然興味がわいたという方もいらっしゃるかもしれませんね。

青山 諭志