3.【最新】遺族年金の金額はいくらか

実際、遺族年金としてどのくらいの年金がもらえるのでしょうか。

まずは、2023年4月からの遺族基礎年金の金額を解説します。

3.1 遺族基礎年金の金額

出所:日本年金機構「遺族基礎年金(受給要件・対象者・年金額)」

お子さんのいる配偶者が亡くなった時は、79万5000円※+子の加算額となります。

お子さんが受け取る時は、79万5000円※+2人目以降の子の加算額となります。

1人目および2人目の子の加算額は各22万8700円、3人目以降の子の加算額は各7万6200円となっています。

※67歳以下の方の場合。68歳以上の方の場合、79万2600円。

3.2 遺族厚生年金の金額

遺族厚生年金は、死亡した方の老齢厚生年金の報酬比例部分の4分の3の額です。

報酬比例部分とは、ざっくりいうと厚生年金の額と考えてください。

若くして亡くなった場合、厚生年金の額は少ない金額となりますが、300月(25年)に満たない場合には厚生年金の被保険者期間を300月とみなして計算します。

例えば、30年間厚生年金に加入し老齢厚生年金の報酬比例部分の額が60万円を受給できる方が亡くなった場合、4分の3の45万円が遺族厚生年金となります。

また、中高齢寡婦加算についても覚えておくと良いです。

厚生年金に加入していた夫が亡くなった時に40歳以上65歳未満で生計維持されている子がいない妻や、お子さんが18歳または20歳となり遺族厚生年金と遺族基礎年金を受けていた子のある妻が、遺族基礎年金を受けることができなくなった時に受け取ることができます。

金額は、59万6300円です。