20代から30代の「10人に1人」は転職してる?

前章では、スカウトを受け取った側の実態調査について紹介しましたが、スカウトを送る側である企業は、近年の即戦力人材の採用に対してどのように感じているのでしょうか。

株式会社ビズリーチの「直近1年の採用難度」に関する調査では、88.2%の企業が即戦力採用の難度が高まったと回答しています。

出所:Visional「中途採用担当者88.2%が「直近1年で採用難度が高まった」と回答 ビズリーチ会員86.6%が「スカウトをきっかけに転職意欲が高まった経験あり」」

株式会社ビズリーチは、2021年にも同様の調査を行っており、同調査と比較すると11.1ポイントも増加していることから、優秀な人材確保がこの1年で激化していることがうかがえます。

厚生労働省が調査した「年齢階級別転職入職率」によると、20代全般から30代前半において、転職入職率は約10%前後となっており、10人に1人は転職していることが分かります。

出所:厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概況」

上記の結果からもわかるとおり、この数年で働き方の多様化や考えが変わってきていることから、「キャリアアップとして転職」を選択する人が多くなってきました。

近年では、従来の検索型転職サービスだけでなく、スカウトサービスや転職エージェントといった転職に活用できるサービスも増えていることから、転職者に合った企業を見つけやすくなっているのも特徴です。

転職活動をする人が、転職エージェントやスカウトサービスを以前よりも利用しやすくなったことから、優秀な人材確保が激化しているのだとうかがえます。