もみ合いを抜けて一段上のステージへ

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は、25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線という主要な移動平均線付近でローソク足の実体がとどまっていました。先週はこれを超えることができるのかが大きなポイントでした。

実際には、週初27日、28日は25日線付近で上値を抑えられるような動きになりました。このままもみ合いが続くかとも思われましたが、29日に大きな陽線となって25日線を上抜けました。その後は移動平均線で下値をサポートされ、さらに上昇し、心理的節目となる2万8000円を終値ベースで突破しました。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形は悪くありません。まず、これまでレンジとなっていた2万6500円~2万7800円付近を上に抜けたことです。2月6日の高値(2万7821円)も突破しました。

一方で、3月の中旬から比較的順調に上昇してきたことから、このあたりで若干の利食いも入るかもしれません。それでも、25日線のある2万7500円付近までは、若干の調整があっても押し目買いの好機とみていいでしょう。

この先、直近の戻り高値である3月9日の高値(2万8734円)を突破するようであれば、視界はかなり広がっています。上目線になれるでしょう。積極的にチャンスを捉え、ついていきたいところです。
 

参考資料

下原 一晃